中公新書<br> 無気力の心理学 - やりがいの条件

中公新書
無気力の心理学 - やりがいの条件

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  • サイズ 新書判/ページ数 173p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121005991
  • NDC分類 141.72
  • Cコード C1211

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かしまさ

14
「無気力でいいじゃない! 何事も頑張り過ぎないことが大切!」っていう本だと思って手に取るも180°違うことが書いてありました😅 無気力感とはいかに生成されるものか、特に子供が無力感を感じる環境がいかに成長を阻んでしまうか、そして無力感の対極である効力感を得るためにどういう環境づくりが大切かなどが書いてあるガチの心理学本。難しいので若干斜め読みしてしまったが「やらされてる」って状態は心の教育上も良くないんですね。2022/11/06

わえ

10
無気力に関する本。最近改訂されたので発売日が2020年になっていたが、内容は1981年に書かれたものらしい。 乳児への親の適切な応答が、乳児が無力感に陥るのを防ぐ役割があることを知れた。日常的に人と心地よいコミュニケーションを取ることも、効力感の形成に寄与しているのだろうと思った。 外的な評価や報酬が向上心に水をさすものだ、ということは別書籍で知ったことだが、具体的な実験例が書かれていれ説得力があった。外発的動機に翻弄されずに内発的動機で行動できたらいいなあ。2021/04/14

シロクマぽよんぽ

6
古い本だが、子育てに関わる人は必読。幼児の習い事の意義も、効力感で説明できると思った。ピアノや水泳の技術よりも、「やればできるようになるんだ」という経験が、幼児にとっては重要。読み聞かせなども、内容以上に「『絵本読んで』と言えば、親は読んでくれるんだ」という経験が、親子の信頼関係の構築に繋がるのだろう。そう考えると、「タブレット端末を買ってあげるから静かにしてなさい」というのは、幼児にとっては「タブレットは思い通りに動いてくれるけど、お母さんは構ってくれない」と、対人関係の無気力化を加速させるような気も。2021/07/10

tkmt

5
良著。無力感はやがて死に至る重大な症状であり、それに対して効力感(やる気?)を獲得することが大切である。しかし、無力感を防ぎ、効力感を持続することは難しい。この本は研究で悩み無力感に苛まれた時期に購入したが、自分が今なぜこの様な心理状態に陥ってるのか解析可能となる。この本が書かれた時期と比較するも最近の日本はより成果主義になっており、一部の人には良い時代かも知れないが大多数の人間が無力感に陥ってしまう厳しい時代になったという認識を持った。2019/05/04

オザマチ

5
目標と報酬を与えつづけることが気力の持続を妨げることもあると。なるほどなぁ。2012/08/24

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