中公新書<br> ヴァーグナー家の人々 - 30年代バイロイトとナチズム

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中公新書
ヴァーグナー家の人々 - 30年代バイロイトとナチズム

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  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121005854
  • NDC分類 762.34

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takeapple

11
1930年代フランクフルト学派の研究者である清水多吉先生によるナチとヴァーグナー、ヒトラーとヴァーグナー家ヴィニフレッドとの関係についての本。ナチが支持拡大のためにヴァーグナーを利用したと言う単純なものではなく、ヴィニフレッドがヒトラーに騙されたなんて言うものでは全くなくて。音楽とか芸術とかっていったいなんなんだろう。フルトヴェングラーとかシュトラウスとかのことも色々考えてしまう。ともかくもヴァーグナーも改めて聴きなおしたい。2020/08/10

札幌近現代史研究所(者。自称)

1
 ワーグナー(家)とヒトラー、ナチス、ナチズムの強烈な結びつきがよくわかる良書。クラシック音楽愛好者はしばしば第二次世界大戦やその前史に教養的に欠けるところがあるが、そのような人々には自省を込めてぜひとも読んでもらいたい著作。(ヨアヒム・ケーラーの「ワーグナーのヒトラー 『ユダヤ』に取り憑かれた預言者と執行者」等と共に)

蘭奢待

1
ヴァーグナーの音楽ではなくバイロイト音楽祭を巡る政治的な話が中心。ヒトラーがヴァーグナーに心酔し、音楽祭の開催期間は実質的に政治の中心がバイロイトに移っていたほど。当時の女主人ヴィニフレッドが大きく肩入れしそれは戦後までも続いていた。戦後、印象を払拭するためにイメージの一掃に着手する。本書はそんなヴァーグナー家の様子や、それにまつわるトスカニーニ、フルトヴェングラー、ワルターといった人達との政治的な駆け引きが登場する。ヴァーグナーに心酔するヴァグネリアンの功罪についても言及。大変興味深い。2017/07/23

meg

0
芸術って何だろう。2023/03/16

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