あしなが蜂と暮らした夏

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あしなが蜂と暮らした夏

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  • サイズ 46判/ページ数 95p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120053436
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

40年以上前の初夏、京都市郊外。きゃべつ畑で写生をしていた著者は、青虫狩りをするあしなが蜂に魅せられる。はたして彼らの巣はどこにあるのか……。あちらこちらの農家の軒下を探しまわり、ついに、比叡山の麓近くの田舎道に背を向けて建つ、一軒の納屋に行き着く。そこは、新しい巣と、ボロボロに破れた古巣が入り混じってぶら下がる「あしなが蜂の団地」だった――。ここから、一夏にわたるあしなが蜂の観察が始まる。卵を生み、丁寧に精緻に巣の部屋を作り修繕し、毎日餌を探して旅をし、団子にして幼虫に運ぶ。時には、襲ってくるすずめ蜂と決死の闘いをし、幼虫を狙う仲間のあしなが蜂を追い払う。孤軍奮闘する女王蜂たち。彼らに心を寄せた著者は、とうとう、母蜂不在の3つの巣を新幹線に乗せて東京へ運び、幼虫を育てることを決意する。渋谷駅から10分ほどのアパートで、新鮮な魚の刺身を団子にしてピンセットで与えられた幼虫は、成長し、繭を作り、働き蜂となって元気に活動を始める。やがて夏の終わり、来年の女王蜂になる雌蜂と雄蜂が誕生し、9月のある日、秋晴れの空に旅立っていった。彼らは空中で交尾をし、再び巣に戻ってくることはないのだ――。

8億年という生活史を持つ生きもの、その命の営みが感動的に描かれる。

内容説明

90歳の絵本画家がいま伝えたい、小さな昆虫の生命のドラマ。蜂の巣を持ち帰り、幼虫を育て―誕生から死までを見つめたひと夏の記憶。ベストセラー絵本『雑草のくらし』著者の初エッセイ。

著者等紹介

甲斐信枝[カイノブエ]
1930年広島県生まれ。広島県立府中高等女学校在校時より、画家の清水良雄に師事。慶応義塾大学で教授秘書として勤務後、童画を学ぶ。1970年に紙芝居『もんしろちょうとからすあげは』を出版、以後、身近な自然を題材にした科学絵本を手掛ける。5年にわたり、比叡山の麓で畑の跡地の観察を続けて描いた『雑草のくらし あき地の五年間』(1985年刊)で第8回絵本にっぽん賞、第17回講談社出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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やま

112
【驚くべき、、、あしなが蜂と一緒に暮らしたドキュメンタリー】 あしなが蜂と暮らした夏 2020.10発行。字の大きさは…中。著者が、40年前に京都比叡山の麓の農家で「あしなが蜂」の生態を取材した記録です。女王蜂の働きは、夜明けの目覚めとともに始まり、日暮れの眠りに終わる、命がけの一日です。女王蜂にとって、他の巣の女王蜂は敵です。育ち盛りの何十匹もの子に行き渡るほど、餌の捕獲は無理なんでしょう。栄養たっぷりの敵の幼虫を攫って我が子を育てる、私はその後「子ぬすび」の瞬間を何度も目撃しました。🌿続く→2021/02/25

Aya Murakami

82
他館図書館本。 なるほど…、天候や草むしりでエサとなるアオムシが不足して他の巣から幼虫を…。アシナガバチの取り分も残しながら除草、アオムシ駆除を心がけないといけませんね。雪が良く積もる年はカマキリが高いところに卵を産むというけれど、台風や風が強い年はアシナガバチが風の防げる場所に巣をかけるのですね。賢い!新幹線のハチ脱走事件はショッキング。2024/04/28

モリー

69
著者が複数の女王蜂の子育てに立ち会った一夏の記録です。同じ種でありながら、女王蜂の性格や行動には多くの違いが見られました。「そういえばいるいる、私たち人間にも。仕事熱心な人、適当にズボラな人、神経質な人もいれば呑気な人もいる。というふうに。」と著者は言います。さもありなんとは思いつつ、〈赤巣の女王〉と命名された優れた女王蜂のことだけは、これからも決して忘れることはないでしょう。2022/04/10

seacalf

69
科学絵本が素晴らしい甲斐信枝さんにまたぐっと心を掴まれた。御年90の彼女の初エッセイ。比叡山の山裾にある古い農家の納屋の中で営まれているアシナガバチの生態をつぶさに観察、後半は東京の仕事場に巣を持ち込み、五千万年もの生活史を持つセグロアシナガバチの暮らしを作者目線でみつめる。とても真似出来ぬ熱意ある観察と、なにより納屋の持主の「おかあ」とのやり取りがとても良い。自然と共に生きる人ならではの語りに豊かな気持ちにさせてくれる。あしなが蜂の巣を竹棒で突いて、魚釣りの餌にしていた野蛮な小学生時代を少し思い出した。2021/07/24

けんとまん1007

67
甲斐さんの姿が目に浮かぶ。数年前、テレビで拝見した時の表情のままだったんだろうなあ~。声も聞こえてきそうなくらい。その興味を持つこころ、そして、実際にいろいろやってみる姿。だからこそ、あしなが蜂にもわかるのかなと思う。あしなが蜂に限らず、生き物(植物も)の不可思議さと、いかに、自分たちが知らないことばかりなのか・・ということだ。2021/04/22

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