出版社内容情報
およそ二人に一人が“がん”に罹患するといわれる日本。入院から通院へ治療の中心が移るなか、病院で長い時間を過ごすことが多かった患者も、これまで以上に社会へ適応することが求められています。
16年に可決した「がん対策基本法改正案」でも、がん患者の就労は「事業主の責務」として明記され、受け入れる側にも対応が迫られました。一方でキャンサー・ソリューションズ代表の桜井さんは、自身の罹患経験から、がんでも働きやすい社会の確立を目指し、活動を続けています。そこで桜井さんにお願いして、患者を取り巻く最新事情や、コミュニケーションについてのノウハウをこの一冊にまとめました。
自治体や国が、病と闘う社会人のバックアップへ本格的に注力を始めた今、企業やコミュニティはどう応える? がんになった友人や同僚、家族を前に、私たちはどうつながる? 家族や職場はもちろん、がん患者本人もこれまでにない対応が迫られる今、変えるべきはきっと「意識」です。
桜井 なおみ[サクライナオミ]
著・文・その他
内容説明
入院から通院へ、治療の中心が移る「がん」。がん患者本人はもちろん、取り巻く私たちの環境にも大きな変化が起きています。家族や友人、同僚から「がんになった」と聞いて、あなたはどう答える?働くがん患者の支援に自治体や国が注力を始めるこれから、職場はどんなサポートをすればいい?家庭や会社はもちろん、社会全体で新しいコミュニケーションが必要とされる今、変えるべきはきっと「意識」です。
目次
第1章 がんと患者の「現在地」―入院は短く、通院は長く(「お若いのにかわいそう」?―もはや高齢者の病気ではない;「がん=怖い」イメージが強いけれども ほか)
第2章 あのひとががんになったら―よりよいコミュニケーションを考える(いちばんは「普段どおり」;でも過度の期待はするべからず ほか)
第3章 あなたががんになったら―必要なのは「患者力」(患者力を上げるコツ1―「知る」;患者力を上げるコツ2―「伝える」 ほか)
第4章 がんと会社―「通院治療」時代に働くということ(ステージ4でも働けます;なぜ起こる?「がん離職」 ほか)
第5章 もっとつながるために―知っておきたい情報あれこれ(「がん対策基本法」を知っていますか;「改正がん対策基本法」で何が変わるのか ほか)
著者等紹介
桜井なおみ[サクライナオミ]
1967年生まれ。キャンサー・ソリューションズ株式会社代表取締役社長、厚生労働省がん対策推進協議会委員。乳がん体験者。37歳のときに乳がんが見つかり、治療のために勤務先の設計事務所を休職。職場復帰後、治療と仕事の両立が困難となり退職。その体験を元に、がん患者の就労支援事業である「CSRプロジェクト」をスタート。その後キャンサー・ソリューションズを創業し、代表を務める。企業によるがん患者雇用配慮や、元患者やその家族などを含めたケアの広がりを視野に、啓発と発信を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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