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彼女に関する十二章

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120048449
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

人生はいちいち驚くことばっかり――50歳を迎えた主婦・聖子に思いがけない出会いが次々と! 更年期世代を元気にする長篇小説。

内容説明

どうしたって違うこれまでとこれから…更年期世代の感慨を上質のユーモアに包んで描く。

著者等紹介

中島京子[ナカジマキョウコ]
1964年、東京生まれ。東京女子大学文理学部史学科卒。出版社勤務、フリーライターを経て、2003年に小説『FUTON』でデビュー。2010年、『小さいおうち』で直木賞を受賞。14年に『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花文学賞を、15年に『かたづの!』で河合隼雄物語賞と柴田錬三郎賞、及び『長いお別れ』で中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

298
この本はミカママ好きなのでは?と、わざわざ日本から送ってくれた年上の友人に感謝しつつ。いやぁ、直球ど真ん中、どストライク!60年前の伊藤整のベストセラーと重ね合わせて各章が進められる、という構成がおしゃれ。その上主人公が私と同世代、共感することしきり。唯一私が持ってないのが、つぅといえばかぁと答えてくれて、彼女の読書談義に花を添えてくれる旦那さま。我が夫は本読まないし、日本の格言とか詩とか、全然知らないからね。ラスト、いろんなことに挑戦しようとする聖子さんに大いに元気をもらいつつ、本を閉じました。2016/06/06

まちゃ

224
50歳の主婦・宇藤聖子の日々の出来事を60年前の昭和の文士・伊藤整の随筆「女性に関する十二章」と絡めて描いた面白い趣向の作品でした。ミドルエイジ女性の感性、脳内独白(独り言)がユーモラスで楽しめました。しっかりした仕上がりの良作だと思います。2016/08/14

修一郎

206
50歳過ぎても気がかりなことはまだたくさんある。家族の振る舞いには驚かされる毎日だけれども,まぁいいじゃないのと人生を肯定して穏やかな気持ちになる,いい物語だった。カミさんが「あがったみたい」かどうかは別にして,家を出て行った息子もいるし,聖子さん家族とは同年代だ。ウチの長男も家を出て,しばらくぶりで戻ってきたら,呼び方がとうさんに変わっていた。あと何年かしたら息子も彼女を家に連れてくるのだろうか。その瞬間は今から楽しみだったりもする。息子の「精進落とし」は大歓迎だ(^^;)・・・・2017/04/25

なゆ

183
なんかしみじみと面白~い。60年前のベストセラー『女性に関する十二章』について、聖子さんと夫のマモさんが交わす会話がなかなかいい味だしまくり。仲良さそうでいて、時々聖子さんの冷やかな心の声が小気味良くて。聖子さんの身の回りに新たに起こるいくつかの出会いも、それぞれに面白いんだなぁ。ほんのりかすかなドキドキ感も。なんだかんだで聖子さんみたいな感じで相手と渡り合えたらいいなぁと思う。初恋の相手によって作られる美の基準だとか、人生と金だとか、ひたすらふむふむ。あと、日本的情緒の話は心に刻みつけておきたい。2016/06/21

いつでも母さん

174
聖子さん、なんだかんだ言いつつも幸せな女性です!なんとなく私には物足りなくもあり、たんたん・サクサクと読み進んでしまいました。所どころ『ドキッ』としたり『そうそう』と頷いたりもしたけれど。義弟・小次郎さんのキャラが好き(笑)50歳って、男性も勿論そうかもしれないけれど、女性には一つの区切りというか、なにか感じるお年頃ですよね(私だけ?)この先は現実問題として体と頭は老いに向かって行くのだけれど、心は気持ちはしなやかさを失わずに、加えて経験と言う見方もつけて生きていきたいものです。ね?聖子さん。2016/05/13

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