北条早雲―青雲飛翔篇

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  • サイズ B6判/ページ数 449p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120045677
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

この時代の支配者としてはとても風変わりな男、北条早雲。彼の人生を描く新シリーズ、第一弾。『早雲の軍配者』の原点がここにある!

内容説明

伊勢新九郎(後の北条早雲)は、叔父との養子縁組のため備中荏原郷から都へ向かう。そこで見た極楽と地獄が同居しているような光景に、「都には魔物が棲んでいる」と恐れる新九郎。室町幕府の役人となり、ある役目を果たすため向かった駿河では、名将・太田道灌と出会う。「戦を好まぬ」という生ける伝説の姿を知り、新九郎は己の生き方を悟る―。北条早雲の知られざる前半生がここに!

著者等紹介

富樫倫太郎[トガシリンタロウ]
1961年、北海道生まれ。98年に第4回歴史群像大賞を受賞した『修羅の跫』でデビュー。幅広いジャンルで活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

314
数年前に軍配者シリーズは読んでいた。早雲の方は完結後に一気読みしようと考え、そのまま何年も放置。氏康の新シリーズが始まったようなので、そろそろと思い着手。そんな暢気なモチベーションで読み始めたところ、相当面白くて嬉しい驚き。軍配者シリーズでここまでのめり込んだ記憶もなく、かなり侮っていた。一巻は幼少期から二十代の、あまり注目を浴びない雌伏の時代。創作もふんだんに挿入され、活劇としても楽しめ、場面転換や山場もたくさんあり飽きさせない。このテンションで最終巻までいけば、かなりお気に入りの作品になりそう。2021/05/30

ケイ

157
司馬遼太郎の手による『箱根の坂』とは随分と違うがこれはこれで面白い。『応仁の乱』の事や今川家のお家騒動が、さり気なく簡潔に説明されているので、入門編としてもわかりやすい。『箱根の坂』とかなり違って戸惑ったのは太田道灌に関する事。とは言え、惚れ惚れとする男として描かれているのはどちらも同じ。落語でも道灌と山吹の話は有名であるし、一度この男について色々と読んでいきたいと思う。この巻では、早雲が姉を助け、その後義尚の申次衆となったところまで。2017/05/14

ケンケン

66
(335冊目)あの“韮山さま”こと伊勢新九郎(後の北条早雲)の生涯前半、《いざ、若人羽ばたかん》の物語であった。この人物に対する知識は皆無に近く、応仁の乱の経緯とともに大変興味深く読み進めることができた。新九郎が家族の死と向きあい、自身の行く末を彷徨い足掻いく辺りから、より一層引きこまれた。戦なき世のため、悪人になろうとした男の行路はいかに…2015年か… 軍配者シリーズ同様に、魅力的な登場人物たちが躍動し、飽きさせない!!2014/03/29

優希

65
どうやら2巻から先に読んでいたようです。戦国時代を生み出したと言われる北条早雲の幼い頃から人生が大きく動き出すところまでの物語でした。層雲が人格者として描かれているのが新鮮です。応仁の乱についても、当時の武士のあり方や背景がよく分かります。早雲の真っ直ぐで情熱的な正義感や家族への思いやりが色濃いと思いました。後に性格が豹変していくのは分かっているので、そこまでの性格の色付け方や時代背景の確認と行った感じになりましたが面白かったです。今後次第に頭角を現すのも納得です。2015/08/02

さつき

63
ずっと気になっていた作品。序盤から惹きこまれました。新九郎の真っ直ぐでスレてない性格が眩しいです。この巻は駿河下向を決意するまで。まだたっぷり楽しめそうでワクワクします。2018/09/10

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