安心毛布

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 204p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120044786
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

妊娠・出産・子育てと、予想外な新生活の中でこころとからだに起きた大変化を綴る、著者自身もおどろきの最新エッセイ集。書き下ろしエッセイ「お料理地獄」収録。

目次

1(春のかたち;僕はもう、うきうきしない;毛布にくるめば眠りのふさ ほか)
2(匂いは、いつも言葉の奥の何かを;透明であることについて;純粋野球試合 ほか)
3(お料理地獄)

著者等紹介

川上未映子[カワカミミエコ]
1976年8月29日、大阪府生まれ。2007年、デビュー小説『わたくし率イン歯一、または世界』が第137回芥川龍之介賞候補に。同年第1回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞受賞。08年、『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞。09年、詩集『先端で、さすわさされるわそらええわ』で第14回中原中也賞受賞。10年『ヘヴン』で平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、第20回紫式部文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiro

109
『発光地帯』、『夜間飛行』とこのシリーズを読んできたが、この第3弾『安心毛布』でシリーズが終わるのは残念。最初は、あの文体の未映子さんの小説を読む前に、エッセイで肩慣らしをしようということでエッセイを読み出した。今思い出すと、『発光地帯』では昼食の9割はスパゲティということが、『夜間飛行』では震災直後のことが、一番記憶に残っている。一方、『安心毛布』はというと、妊娠、出産後の未映子さんの変化が、多分、記憶に残るのではないかと思う。今後も週刊新潮の連載で、未映子さんのエッセイが読めることを期待しています。2013/08/13

美登利

96
美しいものが好き。美しい人も好き。男女に関わらず。自分には全く無い感性や才能を持っている人ならば尚憧れる。私にとって川上未映子さんはそのうちの1人。この本はまだご出産前のエッセイだったのに読むのを忘れてました。 2018/01/23

どんぐり

66
自らのうちにある確固としてあるなにか、それはあなたにとって大切なもの。そんな大切なものを教えてくれるエッセイ。ひと月前にシックな黒の装いでトークをされていたセクシーで魅力的な未映子さんのお姿を思い出しながら、このエッセイを読み終えた。<純粋野球試合>の誰ひとり気にも目にも止められず、街中で野球選手のすべての役をひとりで臨場感たっぷりに組み立て演じてみせる青年のこと、<わたしであり、あなたでなくちゃ>の人が決してかかわることのできない自分だけの領域をもつこと、<出会い、恋、劇場>の中学生のときに隣のクラスに2017/11/28

nyanco

55
粉モンは、あまり食べないけど、ホットケーキは大好き、未映子さんらしいwあまりお料理が上手ではない未映子さんが書く「お料理地獄」、楽しかったです。今回は、もう少し子育ての楽しいエピソードがあるかな・・・と期待していたのですが、まだそこまではいかないようです。なんだか、とても大変で疲れていらっしゃる印象を受けました。初めての子育て、大変なことも多く、心身ともにお疲れなのかなぁ。「安心毛布」、美恵子さんの心と体をぎゅっとくるんで温めてあげて欲しい。 ゆっくりと子育てを楽しむようになれることを祈っています。2013/04/17

風眠

49
川上さんのエッセイをはじめて読んだ。小説の雰囲気から、一途ではげしい人なのかな・・・と勝手に川上さんをイメージしていたのだけれど、ゆるっといい感じに力の抜けた人なんだなって、作品と素(に近い)の川上さんのギャップにホッとする感じ。独特だけど素敵な言葉で綴られた文章、叙情的なようでいてちょっとだけ面白い(ちょっと、っていうのがいい)。目次に並んだタイトルだけを読んでいくと、まるで散文詩を読んでいるかのようで、そのひと言、その一文に、選び抜かれた言葉を使っていることが感じられる。もぅマジで大好きです。2013/05/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6432840
  • ご注意事項