人生教習所

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  • サイズ B6判/ページ数 458p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120042775
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

ひきこもりの休学中東大生、南米へ逃亡していた元ヤクザ、何をやってもダメな女性フリーライターなど―人生に落ちこぼれた人間たちが目にした「人間再生セミナー 小笠原塾」の募集広告。錚々たる団体・企業が後援し、最終合格者には100%就職斡旋。一体、主催者の目的は何なのか?遙かなる小笠原諸島で、彼らを待ち受けていたのは、自分たちが知らなかった日本と世界、そして美しい自然。今、彼らの中の「なにか」が変わりはじめた…。清々しい読後感へと誘う物語。

著者等紹介

垣根涼介[カキネリョウスケ]
1966年長崎県生まれ。筑波大学卒。2000年『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞・読者賞をダブル受賞し、デビュー。04年『ワイルド・ソウル』で大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞と、史上初のトリプル受賞に輝き、05年には『君たちに明日はない』で山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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射手座の天使あきちゃん

126
小笠原諸島での人間啓発セミナーに参加したのは、ひきこもり東大生・見るからにの元ヤクザ男・三十路で自己嫌悪のフリーライター女、リタイヤ組のチョイ悪おやじ?(笑) 個性的なメンバーの絡みを中心に軽快に物語はスタートしますが・・・ 後半は「ワイルドソウル」でも感じた作者の国策批判が長すぎてちょっとダレました、素材は良いのにモッタイナイ、って感じですねぇ!!(笑)2012/04/18

再び読書

106
今までの垣根氏の作品と違う読後感。物足りなさ半分、清々しさ半分って感じです。しかし、小笠原の歴史も、まったく知らなくて勉強になった。なぜか、米軍の良さが強調されて、ほんとかと疑問に思う。柏木と森川が中心となり、太郎と最初に紹介されていない竹崎が絡む。ぬるいと言えば、それまでだが、小笠原のゆっくりとしたリズムが少し心地よく感じたところで終了。垣根氏のファンからすれば、いつものらしさが出ていないので、物足りなく感じるが、別の作家の作品として読むと印象が違う。2014/11/11

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

87
ある日の新聞広告に掲載された「人間再生セミナー 小笠原塾」に惹かれて、遠路はるばる小笠原までやってきたセミナーの参加者たち。当然のことながらそこには様々な事情をかかえた人たちがいて・・。こちらの勝手なイメージでおちゃらけた話かと思っていたのですが、ビジネス書を解りやすくしたお話でした。あまり知ることのなかった小笠原の歴史を知ることができたのも良かったです。そういった点もふまえて何かと考えさせられることが多いお話でした。新たな一歩を踏み出した彼らに幸あれ!★★★★2012/12/17

雑木林太郎

83
面白かったけど、題名から判断して、登場人物の変化を劇的に書いてくれているものと思っていたから、少し肩透かしな気分。読み始めたときは、このセミナー自体が詐欺のような話で、主催者側との駆け引きを描いたサスペンスか何かだと勘違いしていた。内容自体は興味深く、ためになったと思う。2015/12/22

紫 綺

81
大長編の自己啓発本⁉️途中まで壮大な話かと思ったが、こじんまりとした着地感。小笠原独特の自然と歴史には興味深さを覚えた。2018/08/26

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