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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120040177
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

結婚三年目、妻が逝った。残された僕らの、新しい生活が始まる――父と娘とやさしい人たちの、ささやかで確かな歩みを描く連作長編。

内容説明

結婚三年目、妻が逝った。のこされた僕らの、新しい生活―泣いて笑って、少しずつ前へ。一緒に成長する「パパと娘」を、季節のうつろいとともに描きます。美紀は、どんどん大きくなる。

著者等紹介

重松清[シゲマツキヨシ]
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

名古屋ケムンパス

142
結婚三年目、ママの記憶もない1歳半の娘の美紀を残し、妻朋子は髄膜炎で亡くなってしまいました。残された夫の武田健一は美紀を男手ひとつで育てる決意をします。哀しみを乗り越えてともに成長する保育園、小学校の10年ほどの父娘の物語です。たとえ大切な人を失ったとしても、家族を得て暮らすことがどんなに尊く幸せなことか教えてもらえます。親と子をともに慈しむ気持ちは、亡くなってなお家族を繋いでいることに、心洗われます。2020/02/22

七色一味

116
読破。最後のページを捲って、次のイラストを目にした途端、ぶわぁっと…。サラリとした文体のあちこちに滲み出ている主人公の思い。そして、そこまで成長した娘の姿を思ったら、もう止めどなく…。これからが反抗期本番。しかも──。それでも、一歩一歩、前に進んでいく──。頑張れ! 思わず心のなかでエールを送ってしまう作品。2013/04/12

kotetsupatapata

92
星★★★★★ 映画化されると聞き慌てて読みました。重松清といえば、「親父と息子」がド定番でしたが、今作は「パパとムスメ」 どうなることかと思いきや、最初からシゲキヨ節炸裂で温かい読み心地。最終章の「ジャンプ」は涙で滲んで内容が入って来ませんでしたよ😂 色々と胸に刺さる言葉はありましたが、「生きるというのは悔いをつくりつづける」にはグッときました。 後悔の無い思い通りの人生など無きに等しいのでしょう。 それでも明日に向けて踏み出すのが人生 「ステップ」いい題名だな~ 武田家の全員に幸多かれん事を 2020/07/18

☆よいこ

88
一歳半の娘を残し、三十歳の若さで髄膜炎で亡くなった妻。武田健一は幼い美紀を育てていく決意をした。自分の両親と妻の両親、妻の兄夫婦にも協力してもらい懸命に子育ていく日常を描く。[ケロ先生]保育園[ライカでハロー・グッバイ]ひな祭り[あじさい]小学1年生母の日[キュウリの馬に乗って]お盆[サンタ・グランパ]ママの思い出[彼岸過迄]研修生ヤンさん[バトン]小学5年生運動会リレー[ホップ・ステップ]ナナさん[ジャンプ]おじいちゃん▽優しい気持ちになれるお話しでした。2020/08/11

はる

68
母を失った父娘の成長物語。親子のぎこちない生活や、義父母との微妙な距離感を重松さんらしい繊細な言葉で綴っています。教師や上司の何気ない言葉が実はとても残酷なことも。悪気はないだけに、静かに傷付く父娘が切ない。杉田比呂美さんは藤野恵美さんの「ハルさん」の表紙も描かれていますが、こちらも父娘の物語でしたね(^^)2014/04/02

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