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夢は枯れ野をかけめぐる

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  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120039713
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

勤務先を早期退職し、ひとり静かに暮らす中年男・羽村祐太。だが、彼のもとになぜか、数々の不思議な事件の相談が持ち込まれ……。

内容説明

羽村祐太、48歳独身、求職中。でも意外と、名探偵かもしれない。円熟のトリックが冴え渡る西澤ミステリの新境地。

著者等紹介

西澤保彦[ニシザワヤスヒコ]
1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業後、高知大学助手などを経て、執筆活動に入る。95年に本格ミステリ作品『解体諸因』で衝撃的デビュー。以降、SF的設定と本格推理の融合をはたした独自の作品群で読者を魅了し続けている。また近年ではパズラー的作品、そして人間の本質をついたシニカルな視点の本格ミステリも人気である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クリママ

40
6編の連作短編。表紙絵の主人公。デパートの外商で優秀な成績をあげながらもリストラに乗り、無職、独身。ストーリー的にはちょっとキビシイかなと思われる部分があるものの、主人公が淡々としていて、穏やかな語り口がいい。「ひとの話は聞かない。なにもできないくせに、自分の流儀にこだわって、こちらがやることにいちいち文句をつける。」思い当たる節が。介護というより自分の老後を考えてしまう。「失うことを恐れ、すべてに執着しない。でも、失うことがあっての人生。」そうよね。2016/09/28

キラ@道北民

34
西澤作品の中で、読友さんからオススメされた本。連作短編集。愛想のいい腕貫探偵のようで、読みやすかった。老後の過ごし方について、日常のちょっとした謎から西澤さんに考えさせられるなんて少し意外でしたが、面白かった。おじさんが若い子にモテるところは相変わらずで、どうしても作者の願望と思えてならない。2017/03/12

紅はこべ

23
連作形式の長編と言っていいのかな。このタイプの作品は呼び方に迷う。主人公はアラフィフだけど、西澤さんは青春ミステリの書き手というイメージがあって若いイメージ。取り上げられるテーマは認知症の老人の介護、ゴミ屋敷、老人の運転問題、空き家問題夫で父親である人物の無神経さなど軽くはない、現在真剣に取り組まなければいけない問題ばかりであるが、この主人公のキャラのせいで、暗く落ち込まず、救われているところがある。最終話でズキンと来ました。2015/02/24

miroku

22
独身・早期退職の男を主人公とした連作短編集。ゆるやかにリンクした短編は、最終話のために存在する。お見事です。2013/04/06

calaf

16
『旅に病んで夢は枯野をかけ廻る』松尾芭蕉の句なのか...つまり旅=人生なのかな?それにしても、羽村祐太の人生観、大枠ではひどく同感 (笑)2014/06/15

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