長き雨の烙印

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  • サイズ B6判/ページ数 410p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120038921
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

親友を信じきれなかった刑事、冤罪立証に未来をかける弁護士、娘を殺された父親――過去と現在の事件を追う男たちの物語。

内容説明

殺人事件の犯人として連行される親友の庄司を、学生の伊達はただ見送るしかなかった。県警捜査一課で中堅の刑事となった今、服役を終えた庄司が冤罪を申し立てた。しかし、その直後に再び似通った手口の女児暴行事件が起きる。伊達は20年前のある記憶を胸に、かつて庄司を逮捕したベテラン刑事・脇坂と対立しながらも、捜査にあたるが―。

著者等紹介

堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。新聞社勤務のかたわら小説を執筆し、2000年秋『8年』にて第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミーコ

52
真犯人は誰?と気になって一気に詠んだのですが・・ 引き込まれて最後まで読んだのに もしかして本当の犯人ってーと予測通りに。。。 なんだかシックリこない終わり方でした。 誰も救われないし考えれば考える程 違和感の残る作品で、残念に思います。新しい命が宿った事だけが、せめてもの救いですが 冤罪と分かったのだから 他に方法は無かったのでしょうか❔2015/09/13

へたれのけい

5
堂場さんの「重い方の本」でした。何ともぐだぐだした感じなのですが、それが、自分のぐだぐだと共鳴してしまいます。(困った性格だ)。2018/03/26

ケイ

5
20年前の犯人、その友人、兄、取り調べを最後までできなかった刑事、抱えているものが、深く痛々しい。その分、被害者の父、取り調べを担当した刑事、弁護士の気持ちがあまりにも浅はかで、とくに被害者の父と刑事の魂胆があっけなく達成されるところが、読後感の悪さにつながった。庄司自身の気持ちを語らせて欲しかったかな。2011/09/20

鈴と空

4
二つの事件の真犯人は想像した通りだし、ある刑事はとにかく気持ち悪いし、弁護士も何だか厭な感じだし、遺族は痛々しくてしんどい。と、マイナス要素がたくさんなのに、「面白かった」と思ってしまった不思議。前半はなかなか乗れなかったけど。ネタバレにならないようにと思うと難しいけど、なんて複雑で歪な関係だろうか。20年、どんな時間だったんだろう。2011/04/24

カワセミ440

3
堂場瞬一さんの作品の中では・どうなんだろう?読んでいて救いが無いよなあ。冤罪はかくして作られる?2021/11/04

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