目次
第1章 日中戦争
第2章 日米開戦
第3章 太平洋戦争
第4章 終戦工作
第5章 東京裁判
第6章 「昭和戦争」の責任を総括する
第7章 「昭和戦争」責任検証最終報告
第8章 「昭和戦争」から何を学ぶか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょう君
17
図書館本。東京裁判について詳しく解説していたが、日本人としてはアメリカの国際法違反を問いたい。サイパンから飛行したB-29から都市部に投下された無数の焼夷弾、広島・長崎の原爆投下で計80万人以上の民間人を殺傷したのは決して許されるものではない。ノーベル平和賞を受賞したアメリカのオバマ大統領が広島を訪問したのは、一歩前進か!?戦後に市民の募金で結成された広島東洋カープは、広島の地で「日本シリーズ」真っ只中だ・・2016/10/23
田園の風
5
満州事変から第二次世界大戦に至る開戦の発端は、日本国民全体にあった日露戦争戦勝の驕りであろう。軍人は当時、国を担う、まさにヒーローであったに違いない。しかし、そのヒーロー達も日中戦争の泥沼化により、途端に弱腰となる。その結果が三国同盟締結である。ヒトラーの快進撃に便乗し南方の資源を確保したかった。しかし、これにより、日本は世界から孤立してしまう。根拠のない見通しと精神主義。恥ずべき時代の精神構造をまだ知識としてしか捉えられていない。2013/08/12
Nobfunky
2
読売新聞社・主筆 渡邉恒雄氏の「あとがき」に納得。東京裁判を批判するのは自由だが、我々日本人がこの昭和戦争を検証、反省していない。そして「戦没者を祀る靖国神社には、多数の青年たちを死地に追いやった責任者ー開戦から終戦に至る作戦で失敗し、無謀な計画を立案実行した者で、戦死者から見れば加害者である人々ーが、頑迷な宮司によって、犠牲となった戦没者の霊と合祀された。そこを国の最高権力者が公式参拝することが、近隣国との大きな外交摩擦の因となっている。」我々にはすべきことが残されている。2014/01/30