内容説明
パリの老舗パン店の主人リオネル・ポワラーヌはある一通のメモを遺して他界した。それは法王に宛てた「グルマンディーズを七つの罪源から赦免を乞う嘆願書」。「グルマンディーズ(美食愛・食道楽)は大食いや貪り食うことではなく、人類が築きあげた崇高な芸術で、ともに分かち合う美徳の精神である」とするものだった。彼の遺志に賛同する有名シェフ、作家、歴史家、法律家、医学者、修道士、代議士、デザイナーなどが結集、それぞれの美食への思いをエスプリ光る言葉で語る珠玉の書簡集。
目次
昔々、あるところに…。(ジャン=フランソワ・ファイヤール)
グルマンディーズ(美食愛)に栄光を(ジャン・アマドゥ)
主日の昼食(フランソワ・オドゥーズ)
グルマンディーズへ捧げるオマージュ(ポール・ボキューズ)
ある罪の美徳(ジャック・ボン)
美食家からの深刻なる嘆願書(フローランス・カティアール)
自由なるグルマンディーズ万歳!(ジェラール・ダヴィッド)
グルマンディーズと“貪食”について(アラン・デュカス)
グルマンディーズと“遊興”(ジャン=フランソワ・ファイヤール、マリー=フランソワ・ファイヤール)〔ほか〕
著者等紹介
デュカス,アラン[デュカス,アラン][Ducasse,Alain]
料理人
ボキューズ,ポール[ボキューズ,ポール][Bocuse,Paul]
料理人
伊藤文[イトウアヤ]
立教大学経済学部経済学科卒業。1993年渡仏。コルドンブルー料理学校パリ校にて製菓を学んだ後、フランスにおける食を中心に、ヨーロッパ文化を掘り下げる取材を重ねる
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