内容説明
子どものころ感じた素朴な驚き、忘れていませんか?北村薫が選んだ50冊、そこに、あなたが出会えて良かったと思える本が必ずあります。読売新聞好評連載待望の単行本化。有栖川有栖氏との熱血対談と、大野隆司氏の彩色版画を収録。
目次
1 ミステリ十二か月
2 絵解き謎解き対談(お相手・大野隆司)
3 本棚から出てきた話
4 「全身本格」対談(お相手・有栖川有栖)
著者等紹介
北村薫[キタムラカオル]
1949(昭和24)年、埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。学生時代はワセダ・ミステリ・クラブに所属。高校教師として勤務するかたわら、89年に「円紫さんと私」シリーズの一作目『空飛ぶ馬』でデビュー。91年に『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。93年より専業作家となる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sai
14
読みたい本をリストにして塗りつぶしていく楽しさ良く分かります。そしてこの本はリストを追加する嬉しさと辛さ(読みたいけど追いつかない)を味あわせてくれます。早速図書館で紹介されていた本を借りてきました。 また大野さんの謎解き要素がある挿画も素敵です。2018/10/17
そーいち
12
本格ミステリ主義の北村さんが子供から読めるミステリについて新聞で連載していたブックレビューをまとめた1冊。紹介されている本は絵本からド直球の本格ミステリまで幅広く収められている。またこちらも本格ミステリ作家、有栖川有栖さんとの対談では2人の本格ミステリに対する価値観が合っているようで微妙にズレていて面白かった。意見が合わないと喧嘩しそうなものだが互いにリスペクトがあるためにそうはならない空気感が良かった。2022/11/26
へロム
9
図書館本。ミステリー絵本の紹介から始まるミステリーの入門書と思いますが、読んでいない本も多く参考になりました。2012/07/06
calaf
7
既読は、たったの4作品(『怪人二十面相』『虚無への供物』『占星術殺人事件』『我らが隣人の犯罪』)でした...宮部さんの「サボテンの花」、あちこちで高評価なのは知っているけど、自分としてはそんなに印象には残っていないのですよね...2011/10/16
moe
7
「ミステリを読み始めた若い読者のための道案内」としてのミステリガイド。カラーのイラストもあり読みやすく簡潔にまとめられています。怪人二十面相、ルパン、ホームズから始まり、クリスティー、クイーン、ヴァン・ダインと王道が紹介されています。一通りは読んでいるつもりでしたが、日本のミステリはだいぶ抜けていることを実感。読みなおしたい本も出てきて楽しみがふえました。後半は選書にまつわる話や有栖川有栖との対談も入っていて充実した1冊です。2010/10/02