内容説明
ついにできました待望の法律。君は死ねないから、生きているのか?1億2千万人の生と死の風景。戸梶圭太が今、世に問う衝撃作。
著者等紹介
戸梶圭太[トカジケイタ]
1968年東京都生まれ。学習院大学文学部心理学科卒業。1998年『闇の楽園』で第三回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞。同作品でデビュー
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感想・レビュー
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MINA
22
数年前に文庫で読んだ内容があまりにショッキングで頭から離れなくて、図書館でもっかい借りる。作者が脱稿してから二日間鬱になったって末尾に書いてあったから、結構な流し読み。なのでダメージはそれほどでもない。仮にさ、自殺も立派な一つの権利として認められるとして額面通り楽に逝かせてくれるサポートと思いきや、蓋を開けてみれば頭蓋骨と脊髄引っこ抜かれたり潰されたり撲殺されたり…恐いわ。逆に頑張って生きようと思ったし(笑)やっぱ一番は犯罪者が自逝センター行が決定した囚人の非人道的(なんてもんじゃない)扱いだわ。2018/03/30
のりオバ
14
もっと怖い話なのかと思って読み始めたのですが、こういうときに人は死にたくなる。自殺しても許される。という理由物語のショートショートの作品集でした。どれもこれも身につまされるものがありました🥺2019/12/23
Ai
11
戸梶節がキいてます。自殺を国家が推奨し、世相・風潮でも自殺のハードルが下がったらどうなるか。「死ぬ気」で頑張ったり、「どうせ死ぬ」から何もしなかったり、死という高い塀のようなものがなくなったときの人間のだらしなさ。それにしても、人間のクズの書き分けがすごい。クズの引き出しが多すぎる。すごい。2021/03/23
ちょん
11
題名に惹かれたが、挫折。2016/11/27
bam
9
大好きなトカジ本。自殺希望者を無痛で逝かせてあげる自逝センターのお話。激安クズ人間書かせたらまじで日本一。今回もすごいw変な奴しかいないwてかトカジ本に出てくる男の人の性欲が恐ろしい…!あとグロ表現がいちいち大好き。でも自逝センター内をもっと知りたかったな。2019/10/12