• ポイントキャンペーン

声だけが耳に残る

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 332p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120035012
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「わたし」は戦う、金と社会とトラウマと。現代人の心の病巣をコミカルに辛辣に描く渾身の書下し小説!

内容説明

“閣下”による調教でごっつい前向きな気分になったわたし。風呂なしアパートひきこもり。バカだから騙されて会社をやめた。なにをする気もしなかった。だけどこのままじゃいかん。社会復帰の第一歩だっ!便利屋本舗でバイトをはじめ、とある会合に出かけた。そこで知った驚愕の事実。わたしの無気力には理由があり、ACという名前がついていた。ACって電源アダプタか?電波系ってことか?よーわからんが、わたしは治りたい。そう思って参加したミーティングで、わたしは出会った。わたしと同じ傷を負った男の子。この世の果てで、ふたりぼっちだ。けれど生きよう、生きねば、生きるのだ。金と社会と心の傷と戦うわたしの物語。

著者等紹介

山崎マキコ[ヤマザキマキコ]
1967年福島県生まれ。明治大学農学部在学中に、アルバイト先の編集プロダクションで文才を認められ、エッセイ『健康ソフトハウス物語』を上梓。以降、パソコン雑誌やWEBなどを中心に執筆活動を展開
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nonたん

31
うーむ。出だしは、いきなりか!って感じだったのだが…椎貝の過去が明らかになった後は、重い雰囲気。椎貝が明るく蹴散らして行くのかと思いきや、違ったなぁ。アダルトチルドレンを題材にした意欲作です。中盤は楽しかったが…。この先に幸せを見つけてほしいなぁ…。2011/06/05

スケキヨ

18
山崎さん特有の軽快でコミカルな会話とモノローグが最初、楽しくて読んでました。でも中盤からアダルトチルドレンやDVなど重い話がてんこ盛りでしんどかったなぁ。着地地点がそうくるかって感じでした。ケイちゃんとの掛け合いが好きだっただけに、このラストとは。後、作中にでてくる「女子高生コンクリート詰め事件」を読了後、検索したら出てきてびっくりした。フィクションだと思っていたのに…2011/08/18

caramel

14
はじめはかなりコミカルで個性的な世界観で、全く馴染めない話かもと思いながら読んでいたんですが、主人公の体験に所々共感できる感覚があったり、だんだんとこの子達どうなるんだろう?と思えてきてサラッと読めました。軽いタッチで描かれてるのに、でも重くて、妙にリアルで最後の主人公の気づきのシーンは凄く響くモノローグもあったし、この二人を応援したい気持ちになりました。切なくて心に残りました。2022/12/15

れに

12
これは控えめに言ってヒドい。ひどすぎる…。ACを題材にした小説ということで気になって手にとった本なのだがこんなにヤバい本だったとは。とにかく話全体に漂う寒いノリについていけない。そして一番理解不能で衝撃だったのは、虐待を受けて育ったことに関しての最終的な結論が「魂を高めるための試練」だったとしているところにドン引いた。え?虐待って自分が良くなる為の試練だから我慢しろってこと…?めちゃくちゃすぎるしなんの救いもなくない?これって虐待を助長しちゃわない?と謎しか残らないし、なんなら怒りさえ感じてしまった。2023/11/07

のの

10
椎貝やケイちゃんがぶっ壊れているのか、この世界の方が実はぶっ壊れているのか、よくわからなくなってしまった。一度つないだ手を簡単に離してはいけない病気の人が世の中にはなんて多いことだろう。河原で椎貝がケイちゃんを膝枕しながら、この世の果てで二人ぼっちだと考える場面がとても好きだ。2015/11/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/361625
  • ご注意事項