• ポイントキャンペーン

冬の標

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120033421
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

情熱はかけがえのない命のように愛おしい。幕末の世に南画一筋に生きようとした武家の娘の数奇なる運命。人生への愛おしさを感動的に描いた長編時代小説。直木賞受賞第一作。

著者等紹介

乙川優三郎[オトカワユウザブロウ]
1953年東京都生まれ。千葉県立国府台高校卒業後、国内外のホテルに勤務。96年、「藪燕」でオール読物新人賞。97年、「霧の橋」で時代小説大賞を受賞する。その後「喜知次」「蔓の端々」「かずら野」が直木賞候補に。2001年、「五年の梅」で山本周五郎賞受賞。そして2002年、「生きる」で直木賞受賞。今、最も注目される時代小説作家である
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

15
すずらん本屋堂で 乙川優三郎さんの事を 山本周五郎に一番近い作家と紹介されていた。絵を描きたいとの自分の本心を貫いた女性が書かれている。静かな文章の中に その情熱が垣間見られる。読みごたえありました。2014/04/02

がぁ

4
描きたい!生きたい!という欲求が強く迫ってきて、終盤の哀しみの後のきっぱりとした願いにこちらまでひきずりこまれるような切迫感がありました。すごいのひと言です、この作品。2015/05/22

KEI

2
幕末、そして地方の小さな藩に生まれ育った女は、いかに絵の才能があろうが、描きたいとひたすら願っても許されないことだったのでしょう。人生の節目節目に自分の願いとかけ離れていきながらも、絵を描きたいという強い意志を持った主人公の姿は凛としていました。清冽な作品で最後の場面も美しかったです。2010/06/18

bubuntyo

1
一気読みでした。修理とのことはもちろんですが、明代の絵にかける情熱に心を奪われました。2013/06/15

星落秋風五丈原

1
主人公の明世は、画に魅せられ、塾での評価も高かった。だが 結婚・出産を経て、絵から遠ざかる。 やがて夫が急逝し、姑と息子と暮らす彼女には、暮らしを 立ててゆく事が、第一の目標となる。 絵だけに専念できる暮らしは、ほど遠い。この時点で 夢として、趣味として、ある程度距離を置ければ 気持ちはだいぶん楽になれた。ところが彼女は、そうしなかった。 絵を標(しるべ)として持ち続けた。愛する男性との 絆であった事も、一層拍車をかけたであろう。それでも彼女は、何と 強い意志と行動力の持ち主か。2004/01/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/497402
  • ご注意事項