内容説明
中国史上最高の英雄岳飛、翔天!祖国の存亡を懸けた最終決戦迫る。宋金の動乱を駆け抜けた名将の物語、遂に完結。
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年、熊本県生まれ。学習院大学大学院博士課程修了。88年に『銀河英雄伝説』で星雲賞長篇部門を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
65
【月イチテーマ 男祭】岳飛が亡くなってからは、岳飛の息子たちの活躍がとんとん拍子で描かれ、また明るさを取り戻していく。最期の方などは妖術合戦のようになってきて「なんだ、これは?」という感じなのだけれども、まあ、それもいいのではないかと思えるような雰囲気になっている。「なるほど中国で一番人気なのが分かる」 と納得、悲劇のヒーローが愛されるのは世界共通。 2021/05/05
さいたまのたぬき
24
岳飛死す!巻の最初であっさりと岳飛が死んでしまう。ちょっと頑なな岳飛にうーむとなりつつもこの巻ではその後の岳家軍の様子を描く。現実感の固まりの岳飛がなくなったことで急に荒唐無稽な講談調になってしまう。これはこれで中国のお話ぽっくて面白い。きっと話を聞いている聴衆がすっきり爽快にしたいとこの物語を作ったのかなと思うそんな仕上がりになっている。2019/08/09
Sachi 改め「ユーミー」
6
4巻はちょっと武侠小説っぽい感じ。2013/06/30
KAZY
2
岳飛・岳雲が刑死。残された家族と岳家軍の武将たちの動向を描くうちに秦檜が死に、金軍が侵攻。岳家軍が再興し金軍に勝利する。 梁紅玉が格好いい。金軍との戦いは妖術が出てきたりして演義ものらしさ全開。全体を通じて牛皐がメインキャラのよう。弁慶みたいなものか。2014/04/02
スコット@EC
2
最終巻になって急に妖術幻術がたくさん出てくるからちょっとビックリ。というか、初めの方で岳飛はあっさり殺されてるし。まぁ、その後の岳飛の子供たちの活躍が無いと、何とも後味の悪い話のままで終わってしまうから良いんですけどね。2013/07/31