中公叢書
イスラームと日本政治

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  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120030260
  • NDC分類 319.102
  • Cコード C1030

出版社内容情報

日本人拉致事件はまた起きるか? カスピ海周辺の資源と日本との関係はどうなる? 世界の焦点、イスラーム諸国に対する日本の戦略はいかにあるべきか、文明論をふまえ具体的に提言

内容説明

イスラームは、宗教であるだけでなく、社会生活に影響を与える文化としても発展してきた。さらに、多くの人びとの歴史と現在を包括する独特な文明でもある。また、イスラームは現実の国際政治や経済にも大きな衝撃を与えている。それでいながら、先進国のなかでアメリカやEUと比べると、日本とイスラームとの関係は、これまであまりにも希薄であった。日本の政治外交とイスラームとの関わりを考えることは、21世紀の日本人と日本の進路にとって不可欠の営みとなるだろう。

目次

1 日本の役割(ユーラシア外交再考―日露関係とシルクロード地域;湾岸戦争が露呈した日本の限界 ほか)
2 文明の対話に向けて(「和漢洋印回」の対話をめざして;危機解決の見取り図―歴史から考える ほか)
3 宗教と政治の間(歴史における宗教と政治―ハワーリジュ派からイスラーム団まで;日本における宗教と政治―オウム真理教事件をめぐって ほか)
4 書物からの延長線(二つのテーマ、二つの仕事―スルタンガリエフの見た「開発と文化」;産業化のなかの開発と文化 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

7
98年の「ハンチントンの罠に突き進むアメリカ」が収録されている。「四年ほど前にクリントンの「アメリカ第一主義」とハンチントンの「衝突の思考」が結びつく危険性を「ハンチントンの罠」と呼んで警告したことがあった。「ハンチントンの罠」の核心は、米中のパワーゲームと妥協の狭間に日本が陥没してしまう点にある。日本国内の予想される反発として、反米感情の単純な裏返しとして親中国一辺倒になりがちな「アジア主義」が台頭するだろう。それは、国内の左右対立を超えかねない政治構図のねじれをもたらすというのが私の予見であった。」2022/02/14

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