出版社内容情報
この一歩が天下を経略する一歩になる! いよいよ商人として立つ呂不韋。とらわれの公子を扶け、大国・秦の政治の中枢に食い込むための大きな賭けがいま、始まる。待望の第四巻。
内容説明
この一歩が天下を経略する一歩になる。いよいよ賈人として立つ、呂不韋。とらわれの身となった公子・異人をたすけ、大国・秦の政治の中枢に食い込むための大きな賭けが、いま、始まる。呂不韋の激動の生涯待望の第四巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あおさわ
6
呂不韋、ついに独立。でも本人も言ってましたが商売人じゃないと思います。さて呂不韋は国を動かすか。2011/06/23
Tanaka9999
5
2000年発行中央公論新社の単行本。いよいよ「奇貨」を収める部分。この人物の前半生は商人の子ということ以外は分かっていないはずだが、この部分を長々と書くのがこの人の本。下にいる人物を書くことは得意でも、上からの政治を書くのは苦手なのかしら。さて、魏冄の失脚と范雎の登場。『星雲はるかに』では魏冄が悪役、范雎が良い者として描かれていたが、ここでは逆。一応立場が違えば、ということになろうか。もっとも『星雲はるかに』でも范雎はあまり功績のない人物と描かれていたような気もするのだが。2020/10/26
とんこつ
3
呂不韋、いよいよ賈人(商人)として立ち上がる。が、ここまで来るのに4巻ものページ数を費やしたということが興味深い。大事を為すには、目立たないところで基礎を積みあげ、着実に成長していくことが大切だということか。しかし元々利に疎い呂不韋の肌に賈人は合わない。彼の心の奥底に秘められている不変の思いは「多くの民を救うこと」である。そのための手段として人民の生活に直接影響を与える政界に足を踏み入れることを決意する呂不韋。2013/10/28
俺俺屍屍
2
ついに奇貨と見舞うが、宮城谷先生の筆をもってしても唐突感はぬぐえない。ここにもう一工夫小説としての何かがほしかった。2012/12/08
ataka
1
刎頸の交わり、ついに登場。戦国策より「今、力田疾作するも、煖衣餘食を得ず。今、國を建て君を立てば澤以て世に遺す可し」 p.2792011/09/01