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青い閃光―ドキュメント東海臨界事故

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  • サイズ B6判/ページ数 326p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120029936
  • NDC分類 539
  • Cコード C0036

出版社内容情報

被ばく、バケツ、裏マニュアル…世紀末日本を震撼させた茨城県東海村、JCOの臨界事故。この事故の原因、背景、状況を全て捉え今後の課題を問う本書は、日本の原子力問題百科だ。

内容説明

なぜ、こんな事故が起こったのか?危機管理はうまくいったのか?今後の原子力政策の課題はなにか?世紀末日本を震撼させた原子力事故の全貌。

目次

1 恐怖の青い光
2 猛威をふるう暴れ竜
3 決死の終息作戦
4 深刻な後遺症
5 事故の原因は何か
6 世紀末の試練を越えて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

68
前に読んだ「朽ちていった命―被曝治療83日間の記録」はこの事故で被爆した作業員のことが書かれていた。とても息苦しくなる悲惨な内容だった。それが放射線の怖さということを知った。この本はその事故についての原因や当時の関係省庁や自治体の混乱ぶりが書かれていた。読んでいくとこの事故で臨界で核分裂したウランの量というのはたった1gと書かれていた。そんな物質が大きなエネルギーと同時に人の命まで簡単に失わせること、3.11地震でメルトダウンした福島原発のことは簡単に収束できる問題でないことを改めてしることが出来た。2016/03/11

たんたんx

17
事故は、茨城県東海村にある民間の会社JCO東海事務所で起きた。JCOは民間の核燃料の再転換工場で、もともと軽水炉型原発で使用する濃縮度3~5%のウラン燃料を製造していた。99年9月、ウラン濃縮度18・8%の硝酸ウラン溶液を「沈殿槽」と呼ばれるタンクに注ぎ込む作業中に、臨界が起きたようだ。(臨界とは、核分裂反応が連続して起こる状態のこと)3名の作業員が被曝し、多臓器不全により2名が死亡した。放射線が建物の外まで漏出し、周辺の住民は避難を余儀なくされた。2017/07/05

フェイ

4
福島第一の事故が起こるまでは日本最悪の原子力事故(放射性被ばくによる死者が出ている点では福島以上)の記録をまとめた本。構成が事業者、村、県、国、事故の状況などが前後錯綜して記載されており、読みにくいが各主体の意見を載せているという点は評価できる。2015/06/19

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