内容説明
湾岸戦争の危機のなかで、戦前戦後の歴史を検証しつつ一国平和主義の危険を指摘し続け、日本外交の機軸たる日米関係の重視と変化への対応策を提言する刺激的論考。
目次
1 冷戦の終焉と日本外交
2 湾岸危機の勃発
3 湾岸戦争の勃発
4 日本外交の歴史的反省
5 ポスト湾岸の日本外交
感想・レビュー
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ハンギ
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91年出版。新聞等に掲載された小論文集。著者の政治的な立場は繊細だしうまいと思うが、分析としてはいまいちだと思う。著者は再軍備賛成、女性天皇賛成であり、ゼロ年代のネトウヨ現象みたいなものの先駆的な著書であり、そういう意味で評価ができるかも?。著者がそう思っているだけ、のものを自信満々に述べるのはちょっと嫌な気がする。例えば国民の意思を政治は尊重しないといけないといった後に、護憲勢力をナショナリズム現象と名づけ批判するのはほとんど倒錯的と言わざるを得ない。日米構造協議を親日的とする評価を僕ははじめて読んだ。2013/04/30