たまご猫

たまご猫

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784120020131
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

自殺した姉の素顔を知った妹、新婚旅行で出会った幼い日の記憶、雛に魅せられた叔母の跡を追う姪など、妖しい怖しさに充ちた世界。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

文庫フリーク@灯れ松明の火

80
[奇妙な味海外読書会イベント」番外編。ぴたりと合わせた4歳の少女の右腕と8~9歳の少年の左腕。少年のナイフが横に走り、一筋の傷から滴る血。その傷に擂りこまれた墨は再会の時の割符ー「おもいで・ララバイ」5歳の少女の骨で造られた笛を見せることで、未来を警告する「骨董屋」奇妙な味でありながら、酷く耽美な「をぐり」「春の滅び」「水の館」長編の重厚さはないものの、皆川ワールド短編10作品、美味しく頂きました。おすすめして頂いた財布にジャックさん☆ありがとうございました。2014/05/01

雪紫

33
再読。「たまご猫」と言う可愛いタイトルに反して、怪しく死に惹かれ、死の穴を覗き込み、「姉」もいくらか絡んだ短編集。「たまご猫」「をぐり」「春の滅び」「朱の檻」「おもいで・ララバイ」「水の館」が好み。2020/04/03

えも

17
1986~1990に書かれた幻想短編集。こういう妖しく怖い皆川さんを期待していました。…幻想的な皆川作品は、妖しさは鏡花に、怖さは恒川光太郎に似ているように感じます。でも、両者と決定的に異なるのは、皆川作品に共通する仄かな、あるいはむせるほど濃い、月経血の匂いなのではないかと思って…。そしてその背徳的な快楽(けらく)の園に、再び三たび、浸りたくなってしまうんですよね。2015/11/09

redbaron

11
著者独特の世界観が完成されつつある、といった感じの短編集。話によっては青い(失礼ですね…)感じが残っており。世界観の遍歴を垣間見ることができるので、読むに値する一冊。さて、今ここにいるあたしは、生きているのか、死んでいるのか。『春の滅び』の妖美さが好き。2015/05/28

ゆき

6
短編集。死の淵を覗き込むような短編が多い。こっそり、ひっそりと。2015/03/24

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