感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鯖
14
今度こそ川端先生の「片腕」めあて。女の片腕が自立して動いて、同衾して、自分の腕をつけかえて、ふにゃふにゃしてしまうというフェチズムの極地な作品。川端先生すごい。何せ結びがこれである。「のばした娘の爪の裏と指先きとのあひだから、女の露が出るなら…」芥川の「蜜柑」とかも収録されてて、太陽のほうを向いてるまっすぐさに涙が出そうになる。2014/10/07
ワタシ空想生命体
1
“恐らく私が今こゝで過ぎ去らうとする時代を嗤ひ憐れんでゐるように、お前たちも私の古臭い心持ちを嗤ひ憐れむのかも知れない。私はお前たちの為にさうあらん事を祈ってゐる。お前たちは遠慮なく私を踏台にして、高い遠い所に私を乗越えて進まなければ間違つてゐるのだ。” 有島武郎「小さき者へ」2019/01/11
葉菜枝
1
百年の間で「新潮」に発表された数多くの短篇から選ばれた38編を掲載。 選者は現代詩作家の荒川洋治さん。「蜜柑」芥川龍之介、「折れ蘆」林芙美子、「雨の中の噴水」三島由紀夫、「走れトマホーク」安岡章太郎さん、「一言主の神」町田康さんが印象に残った。特に「折れ蘆」(「おれあし」と読むのかそれとも「おれろ」??)。暗く救いがなく、読んでいて頭を殴られたようなショックを受け、読後にはどんより感が数日続いた。重症。。「放浪記」で知る限り作者自身とは似ても似つかないと思われる主人公の心情をよくぞここまで。2012/09/17
なんと
0
05/01/012014/01/05
ひねもすのたり
0
じっくり読みたかったけど期限切れで返却。 ハードカヴァーで出してくれるとうれしい。2012/05/08