感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
緋莢
15
45歳の漫画家・佐木小次郎。キャリア8年、青年誌畑一筋で、このところ出したコミックはいずれも2~3巻で打ち切られており、「ここらで一発当てとかないと、本気でヤバい」と思っている。しかし、新しく担当についたのは24歳の若い女性、坂本涼。打ち合わせ中にいきなり心理テストを始めるなど、その“あわなさ”に佐木は危機感を抱き…打ち合わせの中の雑談が長いと思いつつ、でも、webで人気が出た 漫画家から「ぶっちゃけ 編集っていらなくないスか?」と言われると、同意は出来ないとなる佐木(続く2020/06/10
フロム
12
この人、絵上手いですよね。グイグイ迫る分かりやすい感じの凄さでは無いが過不足無く物事を伝える事には成功している。何気に素晴らしい事だと思う。 この漫画、扱ってる内容上、ダイナミックな構図は組み込めないので高度な技量が求められるのだが、毎回巧みにアイデアを盛り込み、キチンと話を展開してるので非常に読み易い。チョット欲を言えばやはり漫画なのでもうちょっとケレン味が欲しい所。もっと適当で調子こいたノリで行ってもいいのでは? 2019/05/24
コリエル
7
漫画家マンガなんだけど、この作品は作者が大ヒットを飛ばしたことがないだけにより切実さやリアルさが含まれている気がした。編集が弱くなっているという話も、バズったネット漫画家の青田買いをすることも日常茶飯事となった現在、作家たちの実感としてあるんじゃないだろうか。そんな時代に、ウザいけれども漫画への情熱は溢れんばかりの編集坂本はある種の理想や夢の姿かもしれない。続きが気になる終わり方をしたが、果たして…2019/05/09
ミロリ
6
必要な人には必要で、必要ない人には必要ないと思う。担当がいたから成功した人もいるだろうし、いないから描ける漫画もある。雑誌連載の漫画については担当は絶対な気がするけれど、ネット連載やブログ、SNS発信の漫画は編集の関与が少なそう。漫画家にあった活躍の場と制作スタイルの尊重するべき。2020/03/23
gachin
3
愚直なコンビが愚直に散ってゆく話。淡々とした熱血譚。僕の目からすると若い女性は普通の人の擬態が上手すぎて本物であることことが分かりづらい。大事なトピックなので、あわよくばフィクションではなく現実の例を知りたかった。2023/03/28