出版社内容情報
デビュー以来の小説を著者が選び、テーマ別に編集。吉本文学の全貌を全4巻に集成した決定版作品集。
“彼と彼女”、“心と体”が織りなす物語。性欲を気高いものに思い直したり言い換えたりしながら生きている、そんな人間の愛らしさ、奇妙さ、素晴らしさ。人が人を好きになるということの美しい真実――。「白河夜船」「ハチ公の最後の恋人」「ハネムーン」「大川端奇譚」「ミイラ」に加えて、書下ろし短篇小説「バブーシュカ」を収録。
内容説明
白河夜船・ハチ公の最後の恋人・ハネムーン・大川端奇譚・ミイラ・書下ろし短編小説バブーシュカ。人が人を好きになるということの美しい真実。デビュー以来の小説を著者が選び、テーマ別に編集。吉本文学の全貌を全4巻に集成した決定版作品集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
露謝無
1
どこか変わっているけれどうっとりする恋愛集。まさに表紙のイラストはこの本の世界感を見事に表していると思う。一人一人が向き合うというよりかは、二人が一人になりお互いが溶けて生きていくイメージ。依存ではないけれど、どこか重く甘く暗いところも持ちながら、それでも清々しく生きていく姿が大好き。2020/07/22
瀬川
1
白河夜船・ハチ公最後の恋人・ハネムーン・大川端奇譚・ミイラ・バブーシュカ2014/12/12
sherry_bell
1
白河夜船 ハチ公の最後の恋人 ハネムーン 大川端奇譚 ミイラ バブーシュカ2013/09/21
chidoriashi
1
『ハチ公の最後の恋人』より抜粋。「どこまでも、どこまでも説明をしたら私の血管を流れる血のことさえわかってもらえるかもしれないという甘えは、歳よりも老けた私が淋しい私の肉体から全宇宙に発信していた唯一の子供の心だった。」2009/10/25
ゆり
1
やさしくてあやうくて濃い、世界に浸る。「バブーシュカ」は、ばななさんの作品の中で2番目か3番目にすき。2010/10/27