感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mustache
1
観応の擾乱により、高師直、師泰が没落し、加えて足利直義も毒殺され、尊氏、義詮の支配が確立する。一方南朝は息を吹き返して、京の持明院統の天皇・上皇を吉野に拉致し、京をめがけて八幡に立て篭もるが、圧倒的な足利の大軍に包囲されて、後村上天皇を命からがら吉野へと脱出させる。紆余曲折の末に南北朝の騒乱はまだまだ収束の気配を見せない。2015/09/28
kei
0
☆☆☆☆2011/03/07
えぐざいる
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この物語を読みたいと思ったのは、古典にして洗練されないむき出しの現実というか救いのなさを読み極めてみたい気持ちがあったのですが、巻初のはつらつとした感じも消えうせて、ひたすら欲得の消化試合のような描写の連続に少し疲弊しました。この巻あたりはリアルタイムで書かれて読み広まったとの事で洗練する時間がなかったのか、ある意味ロストブックなのかも2009/09/23