出版社内容情報
「北方領土は返還されない。暗殺は日常茶飯事」。第一人者が現地体験からスリリングに描くロシアの真髄。
内容説明
北方領土は返ってこない。ロシア人は狡猾で、約束は禁物だ―著者はこう語る。長年、かの国に渡り、多くの知己をもつ研究者にそこまで思わせるロシアとは、一体、どんな国なのか。誤作動で発射をまぬがれた核ミサイル。日常の出来事となった反体制者の暗殺。世界最悪の飲酒大国。悪魔への奇妙な共感。消えない「プーチン偽者」説。さもしい都市モスクワ…現地を旅し、不条理に絶望し、怒り、戸惑い、ときに嗤いつつ描く、新しいロシア論。
目次
核ボタンはついに押されたのか!?
暗殺社会ロシア
「ひたすら祈る」―魔窟からの脱出
倒錯する日常生活
決して信じるな―ロシア人は嘘八百
「偽プーチン」説の真相
飲まずにはいられない―世界最悪の飲酒大国
祖国を愛せないロシア人の悲哀
ロシアの二枚舌外交―ウラジオストクの北朝鮮労働者
モスクワのわるいやつら―さもしさがあふれる都市
暴走する親切心
絶望のロシア
著者等紹介
中村逸郎[ナカムライツロウ]
1956年生まれ。筑波大学人文社会系教授。学習院大学大学院政治学研究科博士課程単位取得退学。モスクワ大学、ソ連科学アカデミーに留学。2017年、『シベリア最深紀行』で梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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