出版社内容情報
知られざる「第二のシリコンバレー」に流れ込む巨額のマネー、群がる国々――日本に勝機は?!日本人だけが知らない「第二のシリコンバレー」! 年に一〇〇〇社が起業、米国に次ぐイノベーション大国となったイスラエルに巨額のマネーが流れ込む。急接近する中国とドイツ――日本の危機とビジネスチャンスとは?!
熊谷 徹[クマガイ トオル]
著・文・その他
内容説明
軍諜報機関出身のエリートがリードするIoT、自動運転、サイバー・セキュリティetc.中国、ドイツが狙う驚異のイノベーション力!
目次
第1章 中東のシリコンバレー―日本人が知らないイスラエル
第2章 イノベーション大国への道―国家戦略と国民性
第3章 恩讐を超えて―関係を深めるドイツ
第4章 急接近する中国―一帯一路だけではない
第5章 出遅れた日本―危機とビジネスチャンス
著者等紹介
熊谷徹[クマガイトオル]
1959(昭和34)年東京都生まれ。ドイツ在住ジャーナリスト。早稲田大学政経学部卒業後、NHKに入局。ワシントン特派員を経て90年、フリーに。以来ドイツから欧州の政治、経済、安全保障問題を中心に取材を行う。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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skunk_c
44
著者はドイツ在住の元NHK記者。イスラエルの持つイノベーション力に注目した内容で、それ自体は予想通りというか(軍事的要請が多い国家であることは当然の視点)かなり詳らかで現状を知るのに役立った.でも本書に通底する「違和感」、それはイスラエルという国家の定義であろう。もちろんパレスティナ問題も分かっていて書いているのだが、アメリカを記述するときにネイティヴが見事に捨象されるのと同じ構造なのだ。民族という概念に対しても非常に雑。イスラエルは「ユダヤ人」という領土なき民族がそれを求めて作ったのではないのか?2021/03/20
hk
23
2017年にアメリカ半導体大手のインテルがイスラエルのAI視覚認証テック企業・モービルアイを買収した。このことをつかみにイスラエルの技術力の高さを紹介している一冊。IoTの浸透に伴ってサイバーセキュリティー技術へのニーズが高まっている。そこで台頭しているのがサイバーセキュリティーやIT技術に秀でるイスラエルだ。イスラエルでは、高い技能をもつサイバー部隊(8020部隊)退役者がその卓越したスキルを用いて起業するケースが多い。最先端の技術を民政転用できるため秀でたベンチャー企業が多く、その技術を求めて欧米中が2018/12/27
Tenouji
17
いろいろ技術的友好関係が始まっているのでしょうか。全く違う文化の国。でも、どこか似ているところもある。何か面白い相乗効果が生まれればいいですね。2019/01/10
としP
16
やはり一国の産業・経済の盛衰は、教育や文化にかかっているんだなと実感した一冊。「失敗は成功のもと」「上に対しても意見が言える環境」「自分の頭で考える」これらが、イノベーション大国である、今のイスラエル??を築き上げているのだ。2018/12/31
shomma
10
①イスラエルのベンチャー企業が凄い ②軍事技術であるため&ユダヤ人の歩んだ歴史とチャレンジ精神の成果 ③ドイツとイスラエル ④中国とイスラエル ドイツとイスラエルの関係性、中国とイスラエルの関係性には、なるほど勉強になるなあ…という気持ち。外出先で時間があったので買って読んだが、人におすすめするほど面白い本ではなかった。2019/12/29