新潮新書
人生の持ち時間

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  • サイズ 新書判/ページ数 199p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106107382
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0210

出版社内容情報

後ろ向きでは無駄にする。文句を言う間に失くしてしまう。人間力を見つめ直す15話。

内容説明

親しき者との別れ、老いにともなう病、たび重なる天災、貧しさがもたらす歪み…、いつの時代、どこの国に生まれようと、私たちを取りまく現実はしばしば善悪を超えている。自分で変更できない運命の部分とどう向き合うか。人間として魅力的とはどういうことか。「自分で方途を考え出す」「好きな人生の道を選ぶ」「時には非合理な異次元を楽しむ」など、人生の持ち時間を無駄にしないための原則を説く。

目次

自分で方途を考え出すことが、人間の条件
自分で好きな人生の道を選ぶ力
日本社会に感じる未熟と喧騒
機械頼みが人間的魅力を失わせる
謝罪の強制は憎しみを増幅させる
地位と名誉とお金が感情を閉じ込める
真の奉仕とは排泄物の始末である
基礎教育の欠如が貧困をもたらす
「実態」は善悪を超えて人を考えさせる
半世紀前の東京オリンピックを思い出して
小出しのワルクチも誠実のあり方―三浦朱門語録
言葉の上だけのポリティカル・コレクトネス
「美しい状態」は偶然の結果ではない
時には非合理な異次元を楽しむ
誰にも変更できない運命の部分

著者等紹介

曽野綾子[ソノアヤコ]
1931(昭和6)年東京都生まれ。作家。聖心女子大学卒。1979年ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章、2003年に文化功労者。1995年から2005年まで日本財団会長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コウメ

37
タイトルと内容全然関係ない。2019/06/16

旅するランナー

24
現実主義的本音話が面白いです。 人の言うことをすぐ信じるような人間は危険。 人為的に動かせない運命の部分に文句を言ってる隙に、人生の持ち時間を失うこと多い。 競馬場は最高に楽しいホスピスで、幼児の放牧場、怪我人のリハビリ場。 若干危ない金言集。2017/11/08

ちょびねこ

2
共感した箇所は、戦争を経験していない世代が常に他国に謝り、賠償問題を突きつけられなければならないのか?というところです。私達は戦争が大嫌いで、その時代とは感覚が相入れられないのでそれ以上のことは、なんもわからないのです、で通せないものでしょうか(^_^;)2018/02/04

Humbaba

2
いくら制度を定めても、それが適切に運用されなければ何の意味もない。運用されない場合、いくら不満を表明しても問題は解決してくれない。文化によって捉え方は変わってくるので、まずは何が問題だったのかをよく調べる必要がある。その上でそれぞれが上手くやるために何が必要かをもう一度検討しなおせば良い。2017/12/10

Koki Miyachi

1
何とも曽野綾子らしいエッセイ。ゆるぎない価値観が表出している。2021/09/05

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