出版社内容情報
人間社会の本質である「格差」と「序列」の変転を捉えれば、日本史の基本構造が見えてくる。歴史の基本構造は、ここからつかめ! 時代の動きとともに国家や社会が姿を変えても、その特質は古代でも中世でも現代でも、いつも人の上下関係や順序にあらわれる。日本史の流れを大きく捉え直す一冊。
山本 博文[ヤマモト ヒロフミ]
内容説明
歴史の核心は、「格差」と「序列」でつかめる―。日本史の流れを学び、時代ごとの特徴を知ろうとするとき、国家と社会の本質が、必ずそこに表れているからだ。古代の王朝でも、中世の幕府でも、二つのキーワードから歴史上の組織を捉え直せば、日本史の基本構造は手に取るように見えてくる。初学者から学び直しの教養人まで、歴史の見方を転換させる充実の一冊。
目次
序章 時代をあらわす「格差」と「序列」(国家と序列;格差という壁 ほか)
第1章 部族的社会から官僚制へ―古代(大王家と豪族;「律令国家」とは何か ほか)
第2章 血筋から実力の世へ―中世(院政と私的主従関係;鎌倉武士たちの官僚制 ほか)
第3章 武家の論理と政治の安定―近世(織田・豊臣の中央集権;江戸幕府の政治組織 ほか)
終章 格差解消の時代―近代・現代(王政復古の大号令;既存の人材を登用 ほか)
著者等紹介
山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957(昭和32)年、岡山県生まれ。東京大学史料編纂所教授。近世政治史を中心に、参勤交代や切腹などの制度に隠れた、新たな江戸時代像を提示。また、日本史全体の学び方にもさまざまな提言をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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