出版社内容情報
ロジカルでシニカル、時にアクロバティックな議論から現役医師が日本の本当の病状を炙り出す社会論。
患者名:日本国、病状:極めて深刻。現役医師が、冷徹な眼差しで医療を、社会を、この国を診断。見えてきたのは国全体を覆う、プロを軽視し素人を持て囃す病だった。毒と逆説と笑いに満ちた社会論。
内容説明
現役医師が、冷徹な眼差しでこの国を診断。見えてきたのは、国全体を覆う、プロを軽視して素人を持て囃す病だった。「情報が患者の不安を生産する」「敗戦処理はエースの仕事」「民主主義がヒトラーやルーピーを生む」「人は思考停止を欲する」―ロジカルでシニカル、ときにアクロバティックな議論から日本の本当の病状を炙り出す、毒と逆説と笑いに満ちた社会論。
目次
1 「敗戦処理」はエースの仕事である(「敗戦処理」とは何か;「患者の死」は忌むべき敗北なのか;「寝たきり」人生の価値)
2 情報が害毒を生産する(不安のもとになる情報;「最悪を想定する」という無責任)
3 「惰性」の研究(惰性の功罪;「タリバンホスピス」の傲慢;人は思考停止を欲する;座生の活用とその限界)
4 諸悪の根源、民主主義(ルーピーを生み出すシステム;自称リーダー多くして国沈む;あなたも私もビョーキである;「信じる」者は救われない)
5 逆風下のプロフェッショナリズム(八百長は文化である;「原子力村」のプロが日本を救う;金で魂を売る作法;死神の仕事、実は医者の仕事)
著者等紹介
里見清一[サトミセイイチ]
三井記念病院呼吸器内科科長。1961(昭和36)年鳥取県生まれ。1986年東京大学医学部卒業。国立がんセンター中央病院内科などを経て2009年より現職。日本癌学会・日本臨床腫瘍学会・日本肺癌学会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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