内容説明
虐げられても、貧しくとも、偏見に屈せず、たくましく生きた人たちがいた。哀しい宿命のターザン姉妹、解放同盟に徹底的に弾圧された漫画家、パチプロで生活しながら唯我独尊を貫く元日本代表のアスリート、難病を患いながらもワイセツ裁判を闘った女性、媚態と過激な技で勝負する孤独なストリッパー…社会はなぜ彼らを排除したがるのか?マスメディアが伝えようとしない日本人の生涯を、大宅賞作家が鮮烈に描く。
目次
第1章 異形の系譜―禁忌のターザン姉妹
第2章 封印された漫画―平田弘史『血だるま剣法』事件
第3章 溝口のやり―最後の無頼派アスリート
第4章 クリオネの記―筋萎縮症女性の性とわいせつ裁判
第5章 「花電車は走る」―ストリッパー・ヨーコの半生
第6章 皮田藤吉伝―初代桂春團治
著者等紹介
上原善広[ウエハラヨシヒロ]
1973(昭和48)年、大阪府生まれ。大阪体育大学卒業後、様々な職を経た後ノンフィクションの取材、執筆をはじめる。2010年『日本の路地を旅する』で大宅壮一ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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