新潮新書<br> 新しい太陽系―新書で入門

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新しい太陽系―新書で入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106102387
  • NDC分類 444
  • Cコード C0244

内容説明

太陽系の果てに位置する九つ目の惑星、冥王星が、二〇〇六年の夏、惑星から外された。だが、一体なぜ降格されたのか…。今では準惑星として数えられる冥王星は、実は周辺に位置する多くの太陽系外縁天体の一つにすぎなかったのである。電子撮像技術による観測の飛躍的な進歩、あるいは種々の惑星探査機の活躍により、次々と明らかになっていく太陽系の天体たち。カラー写真23点と共に、壮大なる惑星たちの神秘的な相貌を最先端の天文学で解き明かす―。

目次

大家族の中心にある“ストーブ”―太陽
ストーブの周りを駆け回る走者―水星
美しき女神の名を持つ“妹”金星
青色はぐれ星―地球
身近にありながら謎の多い衛星―月
不気味に赤く光る軍神―火星
太陽系の空白地帯に位置するもの―小惑星と彗星
太陽系惑星の王者―木星
壮大な環を擁する妖しいまでの美しさ―土星
へそ曲がりの惑星―天王星
内部からの発熱で予想外に暖かい―海王星
太陽系の果て―冥王星と太陽系外縁天体
惑星の定義―なぜ冥王星は準惑星になったのか

著者等紹介

渡部潤一[ワタナベジュンイチ]
1960(昭和35)年福島県生まれ。国立天文台天文情報センター長。東京大学理学部天文学科卒。専門は太陽系小天体の観測的研究。2006年、国際天文学連合「惑星定義委員会」の委員となり、冥王星の惑星からの除外を決定した最終メンバーの一人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月讀命

54
可哀想な冥王星。昔、小学校の頃『すいきんちかもく、どてんかいめい』と暗記したのに、今その甲斐がなくなってしまった。この本は、冥王星の「惑星降格」後の太陽系宇宙の解説書である。2006年、冥王星は惑星から外されたが、なぜ降格される運命に至ったのか。今では準惑星として数えられる冥王星は、他に多く存在するの太陽系外縁天体の一つになってしまった。まるで幕内から十両に落とされてしまった関取のような冥王星ではあるが、自分の記憶の中では、『すいきんちかもく どてんかいめい』、暖かく見守って行きたい。頑張れ、『高見盛』。2011/07/20

佐島楓

11
易しい内容(とはいえ、実感が伴わないため難しいといえば難しいが)なので大人向けの入門書といえる。時々挟まる著者の幼年時代のエピソードが微笑ましい。こういう本を読んでいると、確かに子どもに戻ってしまう。宇宙人の存在も簡単には否定できないなと思う(よくいわれることだが、私たちも宇宙人だ)。2012/09/22

ノリピー大尉

8
近年の観測技術の向上によって、海王星よりも外側で小型の天体(カイパーベルト天体)が続々と発見されるようになった。それ以前は惑星だと思われていた冥王星も、大量に存在するカイパーベルト天体のひとつの過ぎなかったのだ。これを機に太陽系のモデルも、従来の太陽を中心とした9つの惑星から、海王星よりもはるか遠方まで広がった多様性に富むものへと見直され、冥王星は惑星から除外さることになった。まもなくNASAの探査機が冥王星に到達する。かつての第9惑星はどのような素顔を見せてくれるのだろうか?2014/03/21

midorikawa-e

2
新知見も交えて、すっきりとまとめられている良書かと。2014/10/06

yasu7777

2
★★★★☆ 冥王星の「惑星降格」決定関係者による太陽系解説書。天文用語がたくさんでてくるが、あまり難しさを感じさせない平易な解説が良い。天文に関する知識が30年ほど前の内容で止まってしまっていた私には手頃な最先端技術解説でした。 82点2011/05/12

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