新潮新書<br> ウェブ人間論

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新潮新書
ウェブ人間論

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  • サイズ 新書判/ページ数 203p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106101939
  • NDC分類 547.48
  • Cコード C0236

出版社内容情報

日本におけるインターネット元年から十年。いまウェブ2.0という新たな局面を迎え、本当の大変化が始まろうとしている。「ウェブ進化」によって、世の中はどう変わりつつあるのか、そして人間そのものはどう変容していくのか──。
ビジネスとテクノロジーの世界に住む梅田望夫と、文学の世界に生きる平野啓一郎が、その変化の本質と未来を徹底的に話し合った、熱く刺激的なウェブ論。

内容説明

日本におけるインターネット元年から十年。今、ウェブ2・0という新たな局面を迎え、本当の大変化が始まろうとしている。「ウェブ進化」によって、世の中はどう変わりつつあるのか、そして人間そのものはどう変容していくのか―。ビジネスとテクノロジーの世界に住む梅田望夫と、文学の世界に生きる平野啓一郎が、その変化の本質と未来を徹底的に話し合った、熱く刺激的なウェブ論。

目次

第1章 ウェブ世界で生きる(ネットの世界に住んでいる;検索がすべての中心になる ほか)
第2章 匿名社会のサバイバル術(ネットなしではやっていけない;五種類の言説 ほか)
第3章 本、iPod、グーグル、そしてユーチューブ(表現者の著作権問題;「立ち読み」の吸引力 ほか)
第4章 人間はどう「進化」するのか(ブログで自分を発見する;「島宇宙」化していく ほか)

著者等紹介

梅田望夫[ウメダモチオ]
1960年東京都生れ。慶應義塾大学工学部卒。東京大学大学院情報科学科修士課程修了。94年よりシリコンバレー在住。97年にコンサルティング会社、ミューズ・アソシエイツを創業。05年より(株)はてな取締役

平野啓一郎[ヒラノケイイチロウ]
1975年愛知県生れ。京都大学法学部卒。99年在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により芥川賞を受賞。以後、旺盛に作品を産み出し、02年発表の大長編『葬送』は、各国で翻訳紹介されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

13
「公」としての自分とネット社会での自分、真の教養とは何か、などが語られている。この本が出版されて6年、ネットに使われるのではなく主体的にツールとして使いこなせているだろうかという問いかけを自分に対して行っていかなければ、と私は思っている。人間がネットによって善い方向に変わっていけるかどうかについては、どうしてもやや懐疑的になってしまう。2013/01/01

安国寺@灯れ松明の火

9
平野啓一郎さんの実直さが伝わってくるようで、失礼ながら勝手に描いていたイメージが大いに変わりました。実直さの由来は人文系の知識が豊富というだけでなく、例えば「インターネットが人間を変えるのであれば、どのように変えるのか」などのように常に問いの形でスタートし、そこに自分なりの見解を付け加えて対談の俎上に載せるという姿勢にもあるように感じられました。2006年初版なので技術的なトピックスはすでに古くなったにしても、そうした丁寧な姿勢は学ぶところが大きいと思います。2012/02/05

Nabe

4
対談形式でウェブと人間について語る一冊。初版が2006年ということで今のインターネットとは少し違うんだけど、だからこそ、その中での予測と今の現状をくらべるのも面白いです。2015/06/28

shishi

4
[B+]2006年の本だけど、まだ賞味期限が切れていない。その意味では梅田望夫の予想はほぼ正確だし、平野啓一郎の問いは本質的なポイントを付いていて、とても新書らしい魅力的なコンセプトと構成。平野さんは知識人だから、個人が古来形成してきた伝統的な教養の文脈がネットによって失われると同時に、ある種の人間観も崩壊してしまうのではないかという危惧を抱いているからこそ、ネットの普及に対して疑念を拭いきれないのだろうけど、梅田さんは一貫してオプティミズムに留まっているため、議論の深みはある程度で止まっている。2013/10/15

aoto

3
ネットと文学とを取り扱った本を探してもらったところ、唯一ヒットした本。全部読んだわけじゃないけど、項目での箇所についてはサラッと触れた。当時の黎明期然とした雰囲気が伝わる内容だった。2012年前後の中央公論にもネット文芸について述べられた記事が二件ほど見つかったが、それ以降はなかったようだ。検索ワードがあまりよくなかったのかもしれない。2022/07/24

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