内容説明
「うちの営業は頼りない」「いい営業マンが育たない」等、会社員なら誰もが一度は感じたことがある不満―。諸悪の根源は「営業力」にまつわる幻想だった。問題の原因は個人の能力ではなく、システムにある。営業のメカニズムを解き明かす三つの方程式とその活用法を知れば、凡人揃いのチームが確実に最強部隊に変身できる。組織論、営業理論のコペルニクス的転回を提唱する全企業人必読の一冊。
目次
第1章 「スーパー営業マン」誕生という幻想(あるダメ会社の光景;嘘の報告をする部下 ほか)
第2章 二‐六‐二の法則で会社を考える(働き蟻の法則;中小企業に最優秀者は来ない ほか)
第3章 「営業センス」は伸ばせない(標準社員に注目する;第三の方程式の意味 ほか)
第4章 営業日報が元凶だった(疑惑の営業日報;嘘は見破れない ほか)
第5章 営業を「因数分解」する(「追い込み」に意味があるか;トップセールスマンはアベレージヒッター ほか)
著者等紹介
藤本篤志[フジモトアツシ]
1961(昭和36)年大阪生まれ。大阪市立大学法学部卒。USEN取締役、スタッフサービス・ホールディングスの取締役を歴任。2005年(株)グランド・デザインズを設立。代表取締役に就任し、営業コンサルティング事業、営業人材紹介事業を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kent Kaseda
9
【評価:50点】中小企業の経営陣向けの制度改善の提案集。末端の営業マンが読んだところで、恐らく実務には応用し難いだろう。筆者は営業コンサルで、まさに仕事が一番大事っていうタイプ。言葉や考え方に遊びが無く、どうも私の肌に合わない。本書のメインの主張は「無駄を減らせ。その分、数を増やせ」という一見合理的だが、当たり前かつ体育会系な話。ただし、「センスは伸ばせないが、知識は増やせる」という言葉には普遍的な香りがして、印象に残った。なお、筆者が元々属していた某企業をググると、やはりブラック企業として有名らしい。2017/09/19
solaris
7
面白い。だから自分の頭の中に浸透する。営業は数字である確率論、営業センスは伸ばせない、標準社員に注目する、自社ブランドのノウハウバイブルを作る、特に物事の本質を見極めて今後の展開を予測できる能力、グランドデザイン力という言葉は、うまい言い回しだと思う。2016/10/02
Junichi Wada
7
昔買っておいた本やっと読了 営業のアプローチ件数は大切ですね2015/11/01
テトロ
6
とてもシンプルな内容であるが、説得力がある。当たり前を当たり前にできることが一番難しいのかもしれない。情報は鮮度が重要ということを改めて認識。明日からもっとコミュニケーションをとるようにしょうっと。2020/03/01
ザビ
3
タイトルそのまま、上から目線な本。「だからいつまでも業績UPしないんだ」という現状否定は声高に、その改善策は「営業の行動量を増やせ」という結構普通な内容。批判ばかりに声が大きい……なんて反面教師として読むといいかも。2018/06/22