新潮新書
自動車が危ない

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 188p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106101311
  • NDC分類 537.09
  • Cコード C0253

出版社内容情報

次々と明らかになった三菱自動車の杜撰な品質管理の現状。だが、果たしてこれは三菱だけに限られた問題なのか? 他メーカーの品質は万全なのだろうか? 容赦ないコスト削減で疲弊し、揺らぐ製造現場。急速な電子化で複雑化する一方のトラブル。その結果、世界規模で急増し続けるリコール――。
メカニカルな問題から先進技術の開発思想まで。自動車を取り巻く危うい現状を、技術者への取材をもとに徹底検証する。

内容説明

次々と明らかになった三菱自動車の社撰な品質管理の現状。だが、果たしてこれは三菱だけに限られた問題なのか?他メーカーの品質は万全なのだろうか?容赦ないコスト削減で疲弊し、揺らぐ製造現場。急速な電子化で複雑化する一方のトラブル。その結果、世界規模で急増し続けるリコール―。メカニカルな問題から先進技術の開発思想まで。自動車を取り巻く危うい現状を、技術者への取材をもとに徹底検証する。

目次

第1章 自動車が危ない!(発覚した隠蔽工作;炎上は三菱製だけなのか? ほか)
第2章 揺らぐ現場(日本語が通じない;世代交代で途切れるノウハウ ほか)
第3章 電子化が誘発するトラブル(パソコン化するクルマ;品質のカギを握る制御用ソフト ほか)
第4章 国家プロジェクトが生んだ先進技術(商品化される先進技術;官民学一体のASVプロジェクト ほか)
第5章 信頼性という幻想(技術への過信が事故を招く;反映されない開発者の意図;「一〇〇パーセントの信頼性」は幻想に過ぎない;クルマがドライバーを監視する)

著者等紹介

塚本潔[ツカモトキヨシ]
1946(昭和21)年東京都生まれ。ジャーナリスト。ニューズウィーク日本支社を退社後、日本企業の駐在員を経てフリーとなる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

17
自動車・・・・今はメカではなく電子部品の塊だということ。リコール制度も大きな問題につながらないもので公にならないものもあるということ。大手のスポンサーである自動車会社の内情についてはほとんど取りあげない日本のテレビ、新聞、雑誌。生産ラインは不慣れな派遣社員や外国人、下請けに対してコスト、納期で無理を押しつけていること。そして結果莫大な利益を計上している日本の自動車産業。2014/05/02

Humbaba

5
たとえどれほど機械がサポートするとしても,最終的に判断をするのは人間である.機械の担う範囲が広がれば広がるほど,それに頼りきりになってしまう.それを避けるためには,技術的に可能であっても人間の手が介在するシステムにする必要がある.2012/08/09

Humbaba

2
自動車はハーウェアも重要だが、それ以上にソフトウェアが重要になってきている。しかし、ソフトウェアというのは組み合わせることによって思いもしないような動きをする事が少なくない。徹底的にテストをされたものであっても不具合を起こすことが少なくないのだから、普通の企業の作るものであればその可能性はより高いものとなる。2013/07/01

虎ボルタ

1
リコールの話が最も印象的だった。10年前に執筆された本だが、今なお、自動車のリコール続出は収まっていない。電子化と言う路線の前には当たり前か。車が安全になることで、また環境面の配慮により、付加価値増は間違いない。だが、開発する側の視点に立つとコストパフォーマンス的に本当にひつようなのか?と思ってしまう。2015/11/07

Masumi Shinohara

0
10年前に出た本だけど、電子制御ってわりと進んでたんだなぁ。10年前とか12歳だし電子制御なんてABSくらいしか知らなかった。10年前で自動ブレーキその他が考えられているし、2015年現在だとGoogleが自動運転の車をテストしたりしてる。自動化が進むのはいいのかもしれないけど、やはりその力を過信して運転技術が落ちるのは悲しいことだし、自分としては運転する楽しさがある車の方が魅力的だなと思ってしまう。80、90年代スポーツカーが至高と思ってるからなのかな。。2015/05/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/166015
  • ご注意事項

最近チェックした商品