新潮新書<br> 松下政経塾とは何か

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松下政経塾とは何か

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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106100925
  • NDC分類 310.77
  • Cコード C0231

内容説明

カリスマ経営者・松下幸之助が創立してから四半世紀を迎えた松下政経塾。現在、塾出身の議員・首長は総勢六十名となった。彼らは、閉塞し危機に瀕した日本の救世主か?それとも、老人の妄執が生み出した現代のドンキホーテなのか?政治家を志し、政経塾に集まってきた若者たちの群像、彼らの成長や挫折の軌跡を追いながら、ここまでに至る塾の歴史と実態、さらにその功罪を明らかにする。

目次

序章 「殿」と政経塾
第1章 昭和版「松下村塾」の誕生
第2章 「幸之助新党」の真実
第3章 日本新党ブーム
第4章 「政経塾新党」への挑戦
第5章 大政奉還
第6章 夢のまた夢
終章 深き「業」の果てに

著者等紹介

出井康博[イデイヤスヒロ]
1965年岡山県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。英字紙記者を経て、フリーに
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

11
よく知らなかったので理解力をつけるために読んだ。野田首相もこちらのご出身ということなので。松下幸之助は松下村塾を作りたかったのか・・・。結果的に平成維新を起こそうとした面々が権力構造に絡め取られている今を見たらどうお思いになるのか気になった。どちらかと言えば辛口の本。2011/10/01

かなすぎ@ベンチャー企業取締役CTO

5
「いくら商売で成果をあげても、政治がコケれば社会全体が悪くなることが戦争で証明された」とあるが、当時は戦争だったかもだけど、今回はコロナで政治がコケてるので、何年たっても政治は変わってないんだな。たまたま近所を散歩してたら、松下政経塾を発見して、手にとった本書。今の政治に期待もしていないし、興味も持ってないいないが、何か社会を変えようとして、私財を70億も投げ売って、学校つくるっていうプロセスは面白かった。ただ、その学校の卒業生が国政の場には出ることができるようになったけど、なにも変革はできてなさそう。2021/07/10

しょうたろう

4
民主党系の政治家を多数輩出する政経塾。新首相もその一人ということで読んでみた。政経塾は政治家になりたいけど、地盤看板がない。そういう人を応援して本質的な政治をしていくという幸之助さんの考えがあるように思う。早くしてなくなってしまったため、幸之助マインドがどこまで浸透して続いているのかは不明だ。原口さんのようなポピュリズム政治家を見ていると、入塾年度によっても塾生の特徴は大きく違うようにも思う。2011/09/09

naotoyota

3
民主党についての本には、菅・鳩山世代の目線で書かれてるものが多いけど、山田宏を主人公格にすえて(当時の)若手世代から平成の政局を眺められたのが個人的には新鮮。加えて、塾の軌跡を通して松下幸之助の思想と人となりをたどれる秀逸なドキュメンタリー。2012/06/23

bittersweet symphony

2
この夏の衆議院当選者のリストをながめていて何となくあちらこちらで目について気になったのが「松下政経塾」の名前でした。この本自体の出版は2004年、ベースは「フォーサイト」誌の記事のようです。著者の出井康博さんは第二次大戦前にアメリカで黒人運動を扇動していた日本人の話を書いているノンフィクション作家の方。私も未読ですが「黒人に最も愛され、FBIに最も恐れられた日本人」(講談社+α文庫)なる件の本のほうは非常に面白そう。2009/11/06

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