新潮新書
日本史快刀乱麻

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  • サイズ 新書判/ページ数 188p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106100413
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0221

内容説明

歴史、政治、美術に、物理…、あらゆる分野にわたって博覧強記、また独自の視点から、常識・既存の枠組みを打ち破る“新説”を繰り出し、鮮やかに実証する。知る人ぞ知る「築地の怪人」が、大胆不適に定説をひっくり返す―。『古事記』の語り部は自閉症、宮本武蔵は真言密教の行者だった、「日の丸」は国旗にあらず、アメリカの金融政策は江戸時代に倣ったもの等々、奇想天外に展開する歴史・蘊蓄話集。

目次

第1章 誤用と誤解だらけの「定説」(将棋が語る「寝返り」文化;「キラキラ」は輝かない光のこと ほか)
第2章 隠された「素顔」(「古事記」の語り部はイディオ・サバン症候群;宮本武蔵は真言密教の行者だった ほか)
第3章 改めて驚く日本人の「知恵」(世界最先端、江戸期の通貨政策;日本語誕生の秘密は「和歌」 ほか)
第4章 現在でも知らずに根付く「粋」(なぜ「紅白」はおめでたいのか;「視えないもの」を視る日本の文化 ほか)
終章 定説の裏側から見えてくるもの(「公平」と「平等」の違い)

著者等紹介

明石散人[アカシサンジン]
1945(昭和20)年、東京築地生まれ。作家。その博覧強記ぶりをかわれ、故・池田満寿夫をはじめ多くの作家、あるいは政治家たちのブレーンともなっている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

13
ちょっとこの内容は・・・鵜呑みにするにはためらう。漱石と川端の項だけ「そうだったかもしれない」とは思えたが、あとはちょっと違うんじゃないか? と疑いながら読んだ。2013/03/05

Kaz

7
ん~。ちょっと論理が強引過ぎやしないか。異説を唱えるにはそれなりの説得力がないと、ただのひねくれた批判にしかならない。残念な本でした。2014/10/16

ダイキ

3
『東方Project』の種本のひとつ。舎利と銀シャリ、幽・侘・寂、稗田阿礼はサヴァン症候群だった、「十五」は「完全」の意、紅白旗と正八幡、紅白と白黒の色の意味、橋と波斯、○△□(宇宙図)、オムスビとピラミッド、……等々。 著者は旧石器捏造事件の藤村新一を、「誰もが思いもかけぬ方法でアカデミズムの上げ底体質を社会に問い掛けた」「確信犯」だったと言っていますが、これはそのまま著者のスタンスでもあるのでしょう。「ゲーム」を楽しむためのものであって、真面目に読んでデタラメだらけだと怒ったりしてもあまり意味は無い。2020/03/10

アブストラ

2
「松尾芭蕉(桃青)の名前の由来は中国の哲学者「頓智」だ、その字(あざな)が青桃で彼は芭蕉の絵を好んだから」という話ですが、むろん真顔で冗談を言っているのです。そんな哲学者はおりません。2014/02/23

maito/まいと

2
論拠はともかく、日本史に関する穿った見方が良くも悪くも魅力な1冊。江戸幕府の通貨に対する知恵や数字の持つ神秘性など、非常に面白い内容も含まれている反面、次第に話しがエスカレートしていき、最後の方は日本人そのものに関する考察になってしまうなど、振り幅が多い。教科書などで知られる日本史では飽き足らない方向け(但し、読み終わって、偏った見方にならないよう要注意です)2011/05/24

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