新潮新書<br> 路面電車ルネッサンス

電子版価格
¥462
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

新潮新書
路面電車ルネッサンス

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106100345
  • NDC分類 686.9
  • Cコード C0265

内容説明

路面電車を、昔の乗り物と思い込んではいないだろうか。新世紀の都市交通の主役として、ヨーロッパ、そしてクルマ社会のアメリカでも、今や路面電車の建設ラッシュである。クルマの排気ガスによる大気汚染や渋滞、さらに中心市街地の衰退―。現在の都市が抱える問題を解決し、都市再生の切り札として、路面電車が再び脚光を浴びているのだ。地球環境にも人にも優しい路面電車を、豊富な事例に加え、経済学の視点とさまざまなデータを駆使して、冷静に捉え直す。

目次

序章 高速道路から路面電車へ
第1章 路面電車新時代
第2章 データでみる路面電車
第3章 路面電車が求められる理由
第4章 路面電車と街づくり
第5章 路面電車の経済政策
第6章 信用乗車を考える
第7章 日本の新たな動き
終章 MOMOは実るか―日本の課題

著者等紹介

宇都宮浄人[ウツノミヤキヨヒト]
1960(昭和35)年兵庫県西宮市生まれ。84年京都大学経済学部卒業。現在、日本銀行に勤務
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

paseri

7
路面電車いいですよね。長崎に旅行に行った時に重宝しました。街並みとも相まって、景観としても風情があるし、すごく便利で良かったなぁと記憶しています。この本は、路面電車が持つ可能性について論じています。1900年台前半に多くの路面電車が敷設され、のちに廃れていくことになるのですが、また新設に向けて見直されつつあるようです。本書の発行が2012年なので、少し状況は変わっているのかもしれませんが、読み応えがあって面白かったです。興味のある方は是非。2020/05/12

ikatin

2
路面電車の走る街に住んでいる自分にとってはあらためて見直す機会になりました。しかし、長崎の電車の運行タイプががドイツ型とは面白い。2009/01/23

まめタンク

1
2013年114冊目。路面電車、その言葉自体「ちんちん電車」を連想させる。ちょっと古くさいイメージだ。しかし、現代の路面電車は低公害、快適な社会生活を営む上で必須のアイテムとなりつつある。本書では路面電車の歴史を振り返りつつ、新しい形の交通システムを考察する。2013/09/29

space shatoru

1
考えを改めた書籍です。路面電車、というかこの書籍を読むまでは「チンチン電車」を想像していましたが、古びた時代遅れの電車というイメージが主体でした。大阪に住んでいるため、阪堺電車などの横を通る機会もあり、その車両を見てはレトロだなと思うのと、地下鉄が走っているので、乗る必要性がない不便なものという認識がありました。しかし、この書籍の統計的分析もあり、それらは諸外国では私の認識と異なるとわかりました。ただ、日本で路面電車を活発化させるためには認識不足であり、社会的適応性があるかはまだ検討しなければならない。2013/06/17

おたきたお

0
車と公共交通とのトータルな経済性の比較や都市活性化の問題に触れており、啓蒙に適している。今現在、地方自治体は「次の一歩」に踏み込めていないが、可能性を信じて新しい動きにも触れられている。「仙台や京都の市電は廃止された根拠が薄い」との考察は、これまで漠然と感じていた違和感を払拭するものだった。2006/01/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/33941
  • ご注意事項