新潮新書
天皇家の財布

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  • サイズ 新書判/ページ数 207p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106100185
  • NDC分類 323.159
  • Cコード C0233

内容説明

皇居の月々の水道、電気代は?家計をやりくりするのは誰?きらびやかな宮中晩餐会の費用はどのくらい?皇室費、宮内庁費などを含めた、いわゆる皇室関連予算の総額は二七三億円。私的なお小遣いである「御手元金」から、「御物」「御由緒物」と呼ばれる皇室財産まで。菊のカーテンの向こう側、知られざる「皇室の家計簿」の詳細を、情報公開法を駆使して大検証する。

目次

四つの財布―皇室予算の全容
宮廷費
内廷費
天皇家の財産
献上と賜与
皇族費
国会と皇室経済会議

著者等紹介

森暢平[モリヨウヘイ]
1964(昭和39)年埼玉県生まれ。京都大学文学部卒。毎日新聞社に入社、社会部で宮内庁、警視庁を担当。現在は琉球新報ワシントン駐在記者として活動するほか、米国情報を各種媒体に発信中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

77
個人的な見解だけど本書の内容はいささか「勇み足」だと思う。不敬とかそういう意味ではない。公務の部分はともかくプライベートな部分まで透明化し出すと総理大臣から市役所の職員まで、公務員は自分に支払われる給料の使い道をすべて公表しなければならないという理屈が出来上がるのではないか?「公務員は給料でエロ本ではなく法律書を買え」とかしょーもない議論で国会を覆い尽くさんといてくれよと感じました。ちなみに自分は民間人です。2017/05/21

おかむら

41
なんとなく菊のベールに包まれてるような皇室関連予算。そういえば民主党の事業仕分けの時も宮内庁ってやってないよな。新聞記者が情報公開法を利用して皇室の家計簿を検証。いやあ、知らないことばかりで楽しかったです! こないだサウジの国王が来たけどあれに比べるとなんて慎ましい今の日本の皇室。でもやはり国民の税金を使ってるわけなのでムダじゃないの〜と思われるものもあり(例えば大赤字の宮内庁病院)。あとやはり大赤字の御料牧場の牛乳は美味しそうなので高島屋とかで売ればいいのに。エセセレブ向けに。2017/04/01

kinupon

34
今まで考えたこともなかったですね。読みながら「ヘエ~~~」「そうなんだ」一杯ありました。昔だったら確実に不敬罪で捕まってしまいますね。 でも面白かったです。2015/01/15

kawa

26
他人の財布を覗くのは趣味が良くないけれど下世話な意味で面白い。で本書、皇室費は宮廷費(公的活動費)、内廷費(私的活動費)、皇族費(宮家プライベート費用)に分類される。ある支出がどの費目で処理するかは大問題のようだ。個人的には、国費であるので冗費でなければどちらでも良い。皇室では病院や牧場も経営している。先日木曽町で、休館日で見学できなかったが御料館(旧帝室林野局)なる立派な施設に遭遇。戦前は皇室が林業経営に取り組み莫大な収益を上げていたよし、その遺物のようだ。次回には興味深く見学することができそう。2022/09/24

コーデ21

10
「天皇家の財布」というはタイトルは秀逸ですね☆「家政婦は見た」的な覗き見心を刺激されましたヾ(^^;)宮中晩餐会のお菓子(プチケーキ)が一人一個120円だったこともあるとは驚愕wwそんな瑣末なことはさておき、皇族の財政面の仕分けの細かさにもビックリ!「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴である天皇家」の財政を、非常に興味深く書きあげた名著だと感じました。2015/03/29

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