新潮新書<br> 漂流記の魅力

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新潮新書
漂流記の魅力

  • 吉村 昭【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 新潮社(2003/04発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106100024
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C0221

内容説明

日本には海洋文学が存在しないと言われるが、それは違っている。例えば―寛政五(一七九三)年、遭難しロシア領に漂着した若宮丸の場合。辛苦の十年の後、津太夫ら四人の水主はロシア船に乗って、日本人初の世界一周の果て故国に帰還。その四人から聴取した記録が『環海異聞』である。こうした漂流記こそが日本独自の海洋文学であり魅力的なドラマの宝庫なのだ。

目次

第1章 海洋文学
第2章 「若宮丸」の漂流
第3章 ペテルブルグ
第4章 世界一周
第5章 長崎
第6章 帰郷

著者等紹介

吉村昭[ヨシムラアキラ]
1927(昭和2)年東京生まれ。作家。著書に『ふぉん・しいほるとの娘』(吉川英治文学賞)、『破獄』(読売文学賞)、『冷い夏、熱い夏』(毎日芸術賞)、『天狗争乱』(大仏次郎賞)など
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆいまある

125
ノンフィクション好きにはたまらん。太平洋には北向きの潮流があり、古くは江戸時代から、何かの弾みで遭難して果てはアリューシャン列島に着いてしまった記録が残されている。大抵はその前に死ぬか殺される。そんな漂流記に取り憑かれた吉村昭による、1793年からの若宮丸の記録。ロシア政府の思惑もあり、波乱万丈の10数年の歳月をかけて数人が日本に帰り着くが、幕府の鎖国政策やキリスト教弾圧により翻弄され精神を病む。彼らはまた帰国に際し初めて世界一周をした日本人となる。ワクワクが止まらない1冊。いつか船の上で読み返したい。2021/11/06

金吾

44
○若宮丸の漂流から帰国までを書いてます。ロシアとの接点の部分は大変興味深い内容であり、国益の追求の部分はありながらもイメージより人道的に感じました。時代からしてしょうがないのでしょうが日本の役人の小役人ぷりは民族性かなと思わさせられます。2022/10/05

たぬ

39
☆4.5 私の初読み漂流記はロビンソン・クルーソーだったか十五少年漂流記だったか。はたまたガリバー旅行記だったか。漂流記って何が起きるかわからないドキドキといきなり死が訪れても何ら不思議ではないハラハラがたまらないのよね。本書の中で軽く触れられている漂着した鳥島で10年以上サバイバルした話や大黒屋光太夫の話はものすごく面白かったもの。100頁ちょいを割いて若宮丸の話がい書かれているけど読み応えは言うまでもなく花丸よ。2023/06/29

ホークス

35
海は恐ろしい。宇宙と同じくらい危険な場所であり、今迄どれだけの漁師や船乗りが死んでいった事か。遭難して奇跡的に生き長らえ、さらに記録を残せた人はごく稀だ。本書のメインは、1793年にロシアに漂着した若宮丸乗員をロシアと江戸幕府などの記録から追った漂流記である。極寒の長く苛酷な旅の中で、帰国を諦めてキリスト教に改宗する者、力尽きて死ぬ者もいる。日本との交易に彼らを利用したいロシア、その手先である過去の漂着日本人など、話が濃密である。遺されたロシア服に著者が息を飲むくだりに、物語を超えたショックと感動があった2017/09/26

まさ

34
吉村さんらしい記録で淡々と迫る漂流物語。江戸時代にロシア領に流れ着いた若宮丸の漂流記なのだけど、当事者それぞれの交錯する思いが興味深い。若宮丸の話に限らず、冒頭の海洋文学の章で語る吉村さんの思いや当時の日本近海の様子もうかがえておもしろい。2020/02/29

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