新潮選書<br> 指揮官たちの第二次大戦―素顔の将帥列伝

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指揮官たちの第二次大戦―素顔の将帥列伝

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  • サイズ B6変判/ページ数 219p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106038808
  • NDC分類 392.8
  • Cコード C0320

出版社内容情報

南雲、デーニッツ、パットン、ジューコフ……彼らは本当に「名将」だったのか。『独ソ戦』の著者が六カ国十二人の軍人を再評価する!

内容説明

猛将、賢将、凡将、愚将―。新しい軍人評伝の決定版!南雲、デーニッツ、パットン、ジューコフ…。第二次世界大戦をリードした参戦各国の指揮官たちにつきまとう「評価」は、果たして本当に正しいものなのか。永らく日本を支配してきた臆説俗論を排し、最新研究に基づいて綴られた、六カ国十二人の知られざる言動と意外な横顔。軍事史の第一人者による新たな代表作。終章に「第二次世界大戦将帥論」を付す。

目次

ラケットを携えた老提督―南雲忠一大将(日本海軍)
「高潔な武人」だったのか?―カール・デーニッツ元帥(ドイツ海軍)
多面体の「猛将」―ジョージ・S.パットン大将(アメリカ合衆国陸軍)
影を負わされた光―水上源蔵中将(日本陸軍)
死せる提督の呪縛―トム・フィリップス大将(イギリス海軍)
挫折した機甲師団長―シャルル・ド=ゴール准将(フランス陸軍)
「経済参謀総長」の憂鬱―ゲオルク・トーマス歩兵大将(ドイツ陸軍)
消された英雄―ハンス・ラングスドルフ大佐(ドイツ海軍)
「幸運」だった将軍―ゲオルギー・K.ジューコフ(ソ連邦元帥)
医学と人種主義―エルンスト・ローデンヴァルト軍医少将(ドイツ陸軍)
霜おく髪―山口多聞中将(日本海軍)
非エリートの凄み―ウィリアム・スリム元帥(イギリス陸軍)
現代の指揮官要件―第二次世界大戦将帥論

著者等紹介

大木毅[オオキタケシ]
1961年東京生まれ。現代史家。立教大学大学院博士後期課程単位取得退学。DAAD(ドイツ学術交流会)奨学生としてボン大学に留学。防衛省防衛研究所講師、陸上自衛隊幹部学校講師等を経て著述に専念。雑誌「歴史と人物」の編集に携わり、旧帝国軍人を多数取材。『独ソ戦』(岩波新書)で「新書大賞2020」大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばたやん@かみがた

102
《将官たちの闘いから覗く彼我の戦略的優劣》南雲、ジューコフといった有名な人物も取り上げられてますが、そちらは名将の意外な一面チラリと見せる趣。寧ろ、水上源蔵やハンス・ラングスドルフの様に無名かつ祖国に裏切られた形で死に赴かざるを得なかった将の姿が印象に残ります。そこには、敵に比べてそもそも戦略的に劣勢だった故に無駄に将兵に犠牲を強いざるを得なかった枢軸国側の事情が露呈している訳です。作戦次元では勇敢で有能だったパットンが「大局見る能力なし」とさして評価されず、(1/2)2022/11/05

skunk_c

67
主に雑誌掲載のエッセイ的な評伝を集めたもので読みやすい。有名人(デーニッツとかパットンとか)も取り上げられているが、その人物のある意味知られざる一面を書き起こしているので興味深かった。また、まず話題に上ることのない人物(水上源蔵、プリンス・オブ・ウェールズ艦長トム・フィリップス、ドイツ軍のゲオルグ・トーマス、ドイツ軍医ローデンヴァルト、イギリス軍ウィリアム・スリムなど)が取り上げられており、その点でも貴重な書と思う。終章の将帥論にある、アメリカと日本の、将軍に対する評価の違いは第2次大戦の本質につながる。2022/06/03

yamatoshiuruhashi

55
12人の第二次大戦中の世界の将帥を選び「名将だったのか、名将としてのイメージはどこにあるのか」をわかりやすく追求していく。ド・ゴールの記述あたりは無難だが、インパール作戦について日本側の失策ばかりでなく、英国のウィリアム・スリム元帥の慧眼に注目する点はこの著者ならではの切り口であり、しかも日本の失策と彼の着眼点があの悲惨な敗退を決めたのだと思うと郷土の先人の苦労に新たな感慨が浮かぶ。終章にて戦術と戦略の間に「作戦術」について論及するが組織論として非常に参考になる。2022/06/21

サケ太

24
かなり面白い。元々各国の指揮官について知っているわけではないものの、定説で語られてきた指揮官たちの側面は新鮮。この中で、非常に驚いたのは、別の書籍でさんざん見てきた「船と運命をともにする艦長」という美徳がイギリス人の船長(トーマス・フィリップス)、しかもそれが虚像であったのは驚いた。著者が「呪い」と形容していたが、まさしくと言った感じ。名前と空母の名前だけは知っている、山口多聞の評価も興味深かった。イギリスやアメリカ、ドイツと日本で必要とされていた指揮官の資質や、戦略・作戦・戦術の違いが面白かった2022/05/31

ピオリーヌ

17
第二次世界大戦に参戦した諸国の指揮官たちに、正面からではなく、側面からライトを当てて紹介していく内容。ほぼ知らない人物ばかりだったが、ド・ゴールを「挫折した起稿師団長」と紹介するなど大変楽しく読めた。連合国と枢軸国の比較についての文章も分かり易い。「ドイツ軍の指揮官は、作戦次元で連勝を続け、戦略次元の劣勢を挽回する以外になすすべは無かったのである。当然のことながら、かかるアクロバットは、何度となく美技を示したとしても、いつかは失敗し、床に叩き付けられる運命にある。」2024/01/11

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