出版社内容情報
社会は不確実さに満ちているが、時にそれは有益に働く。免震構造、時間差攻撃、犯人追跡……身近な不安定現象の数々を数理学が解く。
「不確実さ」の中にこそ、問題解決のヒントがあった! 「安定」「正確」を求める現実社会は、じつは「不規則」や「不確実さ」に満ちている。そうした「不確実性」は、時に予想もしない効果をもたらしたり、有益な働きをしてくれる。トーナメント戦での番狂わせ、犯人追跡の意外な方法、免震制御、時間差による攻撃手段など。身近にある不安定現象を挙げながらその意外な効用を説く。
内容説明
「安定」「正確」を求める現実社会は、じつは「不規則」や「不確実さ」に満ちている。そうした「不確実性」は、時に予想もしない効果をもたらしたり、有益な働きをしてくれる。トーナメント戦での番狂わせ、犯人追跡の意外な方法、高層ビルの免震制御、時間差による攻撃手段、ホールの音響効果など、身近にある不安定現象を挙げながらその意外な効用を説く。
目次
序章 「ゆらぎ」と「遅れ」
第1章 ゆらぎ
第2章 ノイズ
第3章 確率
第4章 遅れ
第5章 ゆらぎと遅れが合わさると
第6章 ゆらぎと遅れの数理
最終章 生命と機械、時間と空間
著者等紹介
大平徹[オオヒラトオル]
1963年、東京都生まれ。名古屋大学大学院多元数理科学研究科教授。82年、グルー基金奨学生として渡米し、ハミルトン・カレッジに入学、86年卒業。英国ケンブリッジ大学クライスツ・カレッジ、富士ゼロックス勤務を経て93年に米国シカゴ大学大学院物理学専攻博士課程修了、Ph.D.取得。ソニーコンピュータサイエンス研究所を経て、2012年4月より現職。専門は「ゆらぎ」や「遅れ」を含むシステムの数理だが、研究対象の題材は数理、物理、生物・生体、社会・経済など幅広く取り上げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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