出版社内容情報
農耕開始から世界大戦まで、人類の歴史は「炭素争奪」一色だった。そしてエネルギー危機の今、また新たな争奪戦が……興奮の科学史。
食料・ドラッグ・エネルギー――「炭素」が世界を支配する! 農耕開始から世界大戦まで、人類は地上にわずか〇・〇八%しか存在しない炭素をめぐり、激しい争奪戦を繰り広げてきた。そしてエネルギー危機が迫る現在、新たな「炭素戦争」が勃発する。勝敗の鍵を握るのは……? 「炭素史観」とも言うべき斬新な視点から人類の歴史を描き直す、化学薀蓄満載のポピュラー・サイエンス。
内容説明
農耕開始から世界大戦まで、人類は地上にわずか0.08%しか存在しない炭素をめぐり、激しい争奪戦を繰り広げてきた。そして地球温暖化とエネルギー危機に直面する現在、新たな「炭素戦争」が勃発、その勝敗の鍵を握る「人工光合成」技術の行方は…?「炭素史観」とも言うべき斬新な視点から、人類の歴史を大胆に描き直す、興奮のポピュラー・サイエンス。
目次
元素の絶対王者
第1部 人類の生命を支えた物質たち(文明社会を作った物質―デンプン;人類が落ちた「甘い罠」―砂糖;大航海時代を生んだ香り―芳香族化合物;世界を二分した「うま味」論争―グルタミン酸)
第2部 人類の心を動かした物質たち(世界を制した合法ドラッグ―ニコチン;歴史を興奮させた物質―カフェイン;「天才物質」は存在するか―尿酸;人類最大の友となった物質―エタノール)
第3部 世界を動かしたエネルギー(王朝を吹き飛ばした物質―ニトロ;空気から生まれたパンと爆薬―アンモニア;史上最強のエネルギー―石油)
炭素が握る人類の未来
著者等紹介
佐藤健太郎[サトウケンタロウ]
1970年、兵庫県生まれ。東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。医薬品メーカーの研究職、東京大学大学院理学系研究科広報担当特任助教等を経て、現在はサイエンスライター。2010年、『医薬品クライシス』(新潮新書)で科学ジャーナリスト賞。2011年、化学コミュニケーション賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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