出版社内容情報
うつ病は、薬では治らない! 脳と免疫系の密接な関わり、神経伝達物質生成のカギを握る腸内細菌……「こころの免疫力」をつけるための、新しいパラダイム。
内容説明
「こころの病」は、脳だけでなく、食べ物や腸内細菌までも含めた、からだ全体の問題だった―。神経系、内分泌系、免疫系が密接に影響しあう驚きのメカニズム、セロトニンなど神経伝達物質生成における腸内細菌の重要な役割、そして、増加し続ける精神疾患に対する抜本的な意識改革の心要性…「こころの免疫力」をつけるための革命的パラダイム。
目次
第1章 「こころの病」は個性である
第2章 幸せは腸から
第3章 こころの健康は食べ物から
第4章 共生する「こころの病」
第5章 精神神経免疫学とは何か
終章 リジリエンスで、「こころの病」から生還
著者等紹介
藤田紘一郎[フジタコウイチロウ]
1939年、中国・旧満州生まれ。東京医科歯科大学医学部卒、東京大学医学系大学院修了。医学博士。東京医科歯科大学名誉教授。人間総合科学大学人間科学部教授。NPO自然免疫健康研究会理事長。専門は寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うさうさ
18
心の病や花粉症、アトピーなどのアレルギー性疾患のカギは、腸内細菌が握っている。腸内環境を整えれば、セロトニンなどの神経伝達物質がきちんと脳に届くらしい。驚いたのは、糖尿病とうつ病の関係性。双方向に罹りやすい病気とのこと。全体的には、食物繊維をきちんと摂り、偏食せずバランスよく食べなさい、という事ですかね。2015/02/25
DRAW
9
図書館本。うつ病患者が減らない理由。精神病院を捨てたイタリア、捨てない日本。心と体の免疫力(リジリエンス)。腸内細菌のためにヨーグルトを毎日食ベようと思いました。2015/07/08
ichigomonogatari
8
ドーパミンもセロトニンも、ほとんどは腸で作られている。したがって精神疾患を治すために、腸内環境を良くすることが重要だと述べる。「べてるの家」などの当事者の場所の大切さにも言及。精神疾患は「脳の病気」と思っていたが、それだけではない、「こころとからだはひとつ」なのだなあ。2017/06/26
スリカータ
6
寄生虫博士の藤田先生の著書は数冊読んだが、鬱と腸内細菌に着目した本書はなかなか面白かった。ただ、藤田先生の本は急に難しくなる。あまりにも難しいところは飛ばし読みしましたが、全体的には興味深くサクッと読めました。オリゴ糖を摂取しよう。2015/03/10
みか
5
この本、とても面白かった。もっとじっくり読みたい本。手元に置いておきたいと思いました。購入検討します。 ・・・これから停電になるので、感想はこの辺で。すみません。2013/04/25