新潮選書<br> 不干斎ハビアン―神も仏も棄てた宗教者

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新潮選書
不干斎ハビアン―神も仏も棄てた宗教者

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784106036286
  • NDC分類 198.221
  • Cコード C0314

出版社内容情報

その男、宗教の敵か、味方か?
400年前、仏教もキリスト教も知性で解体した、「早すぎた近代人」の生涯と思想に迫る。

内容説明

禅僧から改宗、キリシタン全盛の時代にイエズス会の理論的主柱として活躍するも、晩年に棄教。世界に先駆けて東西の宗教を知性で解体した男は、宗教の敵か、味方か?その宗教性と現代スピリチュアリティとの共通点とは?はたしてハビアンは日本思想史上の重要人物か―。謎多き生涯と思想から、日本人の宗教心の原型を探る。現役僧侶による画期的論考。

目次

第1章 発掘されるハビアン
第2章 『妙貞問答』が語るもの
第3章 ハビアンの比較宗教論
第4章 林羅山との対決、そして棄教
第5章 『破提宇子』の力
第6章 ハビアンと現代スピリチュアル・ムーブメント
終章 ハビアンの見た地平

著者等紹介

釈徹宗[シャクテッシュウ]
1961年大阪府生まれ。浄土真宗本願寺派・如来寺住職。兵庫大学准教授。専門は宗教思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

62
【宗教という鵺のような存在を把握できた(と感じた)ときは、ある種の宗教体験のような状態になる】ハビアンは400年前、禅僧であったがクリスチャンへと改宗し、『妙貞問答』で仏教・儒教・道教・神道を細密に研究し批判した。だが晩年、キリシタン批判書『破提宇子』を発表。日本人キリシタンの中心的存在として活躍していたのに、なぜ突如キリシタンを棄教したのか。『破提宇子』は、キリシタン教団から「地獄のペスト」と怖れられたという。仏教からキリスト教までも批判した世界初の比較宗教学者。そのような人物が16世紀の日本にいた!⇒2022/12/09

なる

32
戦国時代末期。仏教、神道、キリスト教をおそらく世界で最初に同列で比較した『妙貞問答』を著し、仏門からキリシタン、やがて儒教側へ回り今度はキリシタンの弾圧に手を貸すという曲がり道だらけの人生を歩んだ不干斎ハビアン。キリシタンから「地獄のペスト」と忌み嫌われた著書『破堤宇子』は芥川龍之介『るしへる』の題材としても採り上げられ、三浦朱門や遠藤周作といったキリスト教系の作家からも批判された人物像を追いながら、思想の変遷を仏教者である著者が宗教論として読み解いている。典型的なインテリのその場凌ぎ感は人間らしさ満載。2022/03/18

秋 眉雄

25
1565年頃の生まれ。禅僧だったが、クリスチャンへと改宗。仏教・儒教・道教・神道とキリスト教を比較し論じた『妙貞問答』を著す。しかし、突如キリシタン信仰を棄て、晩年にキリシタン批判書『破提宇子』を発表。まず、そんな時代にこのような人物がいたこと自体が面白いです。この本は、様々な人たち(学者や作家等)が考察したものを踏まえつつ、上記2冊を丹念に読み解きながらハビアンの、その人物像を推理し構築していく一冊です。井浦新で映画化希望。2018/12/27

軍縮地球市民shinshin

17
禅僧から出発し、キリスト教に改宗。若き儒者・林羅山と宗教論争を行い、羅山から敗北宣言される。その後、突如修道女と駆け落ちしてキリスト教を棄教。静かな生活を送っていたと思ったら、これも突如幕府のキリシタン弾圧に積極的に協力。キリスト教を理論的に破綻していると攻撃した『破提宇子』を執筆。宣教師曰くこの書は「地獄のペスト」だと評した。日本名は伝わらず、不干斎ハビアンと称した。ハビアンは、仏教・儒教・道教・神道・キリスト教を攻撃したが著者曰く「最期まで宗教者」であったという。その行動は現代的だと著者は指摘している2019/07/31

gtn

6
著者はやたらハビアンを持ち上げているが、転向後のキリシタンへの攻撃は、別に高尚な哲学に由来するものではなく、ただただキリスト者の立場から逃げ出したことへの言い訳であろう。退転者によくある行動パターンである。2017/12/31

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