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新潮選書
お殿様たちの出世―江戸幕府老中への道

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  • サイズ B6判/ページ数 263p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106035852
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0321

出版社内容情報

老中=幕政の最高中枢。その座を巡り、江戸城では熾烈な人事争いがあった!
幕政を握る人物たちは、いかにして選ばれるのか? 諸大名が羨望した、老中の権力と権威とは? その座へと至る大名の昇進コース、出身家や本人の能力などから、江戸城中枢の政治力学が見えてくる。初代老中・本多正信から最後の老中・稲葉正邦まで、歴代老中が総登場。幕府のトップ人事から見た画期的江戸政治通史。

内容説明

もはや武功は望めなくなった江戸時代。大名でさえ自身の地位と家格を上げるには、幕政に関与する他はなかった。そして、諸大名に羨望視された幕府政治の最高中枢=老中の座。その座の権力と権威、そこへと至る者の昇進コース、出身家、個性や能力などから江戸城内の政治力学が明らかに。歴代老中が総登場する、幕府トップ人事から見た画期的な江戸政治通史。

目次

序章 老中とはどういう存在か
第1章 江戸幕府における老中の地位
第2章 「老中制」の成立
第3章 側近老中制の完成
第4章 老中官僚制への移行
第5章 幕府安定期の老中登用
第6章 改革と爛熟の時代の老中
第7章 崩壊する老中制
終章 江戸幕府老中の実像

著者等紹介

山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957(昭和32)年、岡山県津山生れ。文学博士。東京大学史料編纂所教授。東京大学文学部を卒業後、同大学院を経て、東京大学史料編纂所へ入所し、現在に至る。専攻は日本近世史。『江戸お留守居役の日記』(講談社学術文庫)で、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞したほか、『江戸城の宮廷政治』(同)『島津義弘の賭け』(中公文庫)『鬼平と出世』(講談社現代新書)『江戸時代を〔探検〕する』『学校では習わない江戸時代』(ともに新潮文庫)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金監禾重

8
興味の薄い分野だが、読んでみれば満足した。歴代老中全員を列挙。個々の業績にはほぼ触れず、家系や老中になるまでの経歴が中心。将軍側近出身から既定の出世コースで経験を積むシステムが定まっていく。武家政権の中では地方軍事指揮官が上位であり例えば四天王の家は老中に任じられなかったが、傍流の当主が継ぐと家格が下がって老中になるという現象が興味深い。また養子入りの血筋より家系が重視される社会だったが、老中経験者が養子入りすると外様でも老中になれる。家柄重視の大枠はあるが、意外と「柔軟」である。2022/02/14

äï

2
超ざっくりいうと、 初期の頃は将軍が自ら政治を行う=老中は将軍の決定を伝達する役割で、若い頃から側にいた側近が老中に 幼い将軍が誕生する頃になる老中のプレゼンスが高まり能力が必要=老中になるための出世コースのようなものがでてきた2023/01/18

kinaba

2
割と網羅的に江戸時代通しての老中達を紹介していてすごい。もう少し何人か特別に焦点を当てて細かく見たかった気もする。2014/03/14

shushu

1
老中の位置づけ、昇進コース、家柄を時系列順にまとめたもの。家格が高すぎるとなれないとか、色々あるんですね。そもそも、歴史に詳しくない人間には、こんなに領地の移動があったこと自体さえ驚き。2018/01/24

kassie

0
部分的に知りたいことがあって斜め読み。地方の殿様の出世についても書かれていて、山本先生の深い知識にため息が出ました。山本先生の著作は厚みがあるのにいつも読みやすい。2014/07/01

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