内容説明
私たちは、物語や小説によって、自分たちのいる世界を表現し、同時にそのありかたを掴んできた。では、小説とは何か。世界はどう私たちを取り囲んでいるのか。小説と世界は、どのように影響しあい変遷し、その結果どこに達したのか。稀代の読み手であり、誠実な発信を続けてきた作家が、21世紀の今に生きる人々に向けて語る、文学観・世界観の集成。京大講義録。
目次
総論
スタンダール『パルムの僧院』
トルストイ『アンナ・カレーニナ』
ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』
メルヴィル『白鯨』
ジョイス『ユリシーズ』
マン『魔の山』
フォークナー『アブサロム、アブサロム!』
トウェイン『ハックルベリ・フィンの冒険』
ガルシア=マルケス『百年の孤独』
池沢夏樹『静かな大地』
ピンチョン『競売ナンバー49の叫び』
著者等紹介
池沢夏樹[イケザワナツキ]
1945年、北海道生れ。埼玉大学理工学部中退。’88年「スティル・ライフ」で芥川賞を受賞。詩、小説、随筆、翻訳(英・ギリシャ語)、書評と執筆は多岐にわたる。主な著書に『母なる自然のおっぱい』(読売文学賞)『マシアス・ギリの失脚』(谷崎潤一郎賞)『ハワイイ紀行』(JTB出版文化賞)『花を運ぶ妹』(毎日出版文化賞)『すばらしい新世界』(芸術選奨文部科学大臣賞)『言葉の流星群』(宮沢賢治賞)『静かな大地』(親鸞賞)。2003年、著作活動全般について司馬遼太郎賞を受賞。十代から世界各地を旅し、特にギリシャ、南の島々に親しむ。’04年夏、パリ郊外に移住
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感想・レビュー
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おさむ
おじいやん featuring おじいちゃん( ̄+ー ̄)
Mishima
AICHAN
常磐条