新潮ミステリー倶楽部<br> そして二人だけになった

新潮ミステリー倶楽部
そして二人だけになった

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  • サイズ B6判/ページ数 417p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106027611
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0393

内容説明

全長4000メートルの海峡大橋を支えるコンクリートの巨大な塊“アンカレイジ”。内部に造られた窓ひとつない空間に集まった科学者・建築家・医師の六名。プログラムの異常により海水に囲まれ完全な密室となったこの建物の中で、次々と起こる殺人…。最後に残ったのは、盲目の若き天才科学者とアシスタントの二人だった。犯人は、私?僕?それとも―。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

PSV

30
理論という積み木を構築して、それをあっけなく崩してしてしまう。ある意味ドンデン返しなんだけど、ここまで意味のないドンデン返しもみたことはない、いや、良い意味で。「どれでいいじゃん、解決で」って感想を「うぉっ、まだやりますか」と認識させる。そのサービス精神を過剰ととるか偏執ととるか、はたまた情熱なのか、いやはや、凄い作品です。  ★★★★☆2012/05/27

yu

20
厚みがあるのでなかなか手が出なかったが、 一度読み始めるとサクサク読み進められた。 最後の最後まで楽しませてくれる作品だった。 巨大な海峡大橋を支える「アンカレイジ」内部に造られた建物に男女6名が集まった。海水に囲まれ完全な密室となったこの部屋の中で次々と殺人が。最後に残されたのはたった二人。この密室で何がおこったのか? 2017/10/15

イワトコナマズ

11
閉鎖空間での事件というミステリーとしてはベタな設定です。さらに有名人である兄弟との入れ替わりというこれまたベタな設定が組み合わせられています。それにもかかわらず、飽きることなく読めました。舞台がA海峡大橋の土台(正確にはアンカレッジ)に極秘に作られたシェルタという奇抜さと会話の面白さのためだと思います。2021/05/17

片道きっぷ

9
進むにつれ徐々に暗くなっていき、ぱっと明るくなったと思えば、またすぐ靄がかかり。ラストは読み手によって二つの解釈に分かれるのでしょう。そこまで含めて面白いミステリでした。先生のインタビュも印象的です。原子力については特に考えさせられました。これからも考え続けたいです。2012/05/11

豆大福

8
厚めの本だったが読みやすく一気読み。 ミステリーとしては、都合が良すぎるような気がする2019/01/31

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